いじわるかれし【爆豪勝己】 (ページ9)

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▲はち。ページ9

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「あ、ごめーん！」

爆豪「！」

…あの女、わざとだ。

「ちょっとなにしてんのー」

「あは、わざとじゃないんだけどぉ」

なんてクスクス笑ってやがる。

爆豪「月星！」

(ぐっ)

月星の手を握って、俺の方に引っ張る。

A『わっ』

…ふわりと香る、Aの髪の匂い。

ドキッと心臓がなって、慌てて月星の手を離した。

爆豪「…気ィ付けろや」

A『ご、ごめん…てか、爆豪くんっ！』

爆豪「あ？」

月星は、俺に向けてにぱっと笑うと言った。

A『名前！やっと呼んでくれた！』

…クソ可愛いんだよどうしてくれんだ。

爆豪「…俺が呼んだの、苗字」

A『あっ、名前じゃなくて苗字か…そっかそっか』

爆豪「…呼んでやっても、いい…」

A『えっ！名前？ホント！？』(ぱあっ)

…そんなに嬉しいのかよ。そんな喜ぶなら呼び殺したるわ。

A『わ、私も、下の名前で呼んでいい…？あ、さすがにそれはあれだよね…！ごめん』

爆豪「別に…勝手にしろや」

A『！』

…ほんのり紅く染まってる、Aのほお。

それは多分、俺もだと思う。

A『あ、ありがとうっ…勝己っ！』

くっそ…慣れねぇ。

爆豪「おう、…A。」

A『っ…！』

んな、顔赤くすんなよ。

…期待、しちまうだろーが…

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飯田「月星くん！！」

A『ひぇっ！！』(ビクッ)

昼休み。俺は教室の隅でアホどもと話していた。(どちらかといえばAをガン見してた)

そうしたら、Aはメガネの声に驚いて体すっげぇ揺れた。…面白ェ、今度やってみっか。

A『ななっなんでしょう…？』

飯田「僕は飯田天哉というんだが、君の個性を教えてくれないか？」

A『あっはい！わ、私の個性はですね…！』

緑谷「あの！僕にも教えてもらっていいかな！？」

クソナード！？あの野郎どっから出てきた！！

上鳴「爆豪、聞いてる？」

爆豪「うるせェ死ね」

上鳴「理不尽！！」

爆豪「…………。」

再びAに目を向ける。クソナード…あの野郎Aになんかしたら潰してやる。

切島「…なぁ、ばくごー。」

爆豪「あ？」

切島「…や、なんでもねぇ…」

爆豪「は？」

…調子悪ィのか、クソ髪。