│家族構成 ページ32
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「父さん」⇄「澪」
澪のお父さん。
今年で46歳になる。
ボーダーメーカーとして仕事していた期間は16歳から41歳までの25年間。仕事中の左目、左手負傷によりボーダーメーカーとして安全に活動することが困難となったため前線を退いた。
澪よりも青みの強い髪色で、現代で言う無造作ヘアのようになっている。本人は整えている様子はないため、ただボサボサなだけかもしれない。
目は澪と同じ紫色。常に怒っているかのように眉が吊り上がっている。
身長は184cmでだいぶ高め。高校生の時は186cmはあったと言っているので、現時点で2cmも縮んでいることがわかっている。
全体的に見ても筋肉の量が多い。身長も高いため、普通に見てもいかつい。外に出ると怖がられがち。
早めに亡くなってしまった自分の父親に変わって当主になった矢先に初めての子供であった結を亡くしてしまった。身近な人であり、誰よりも尊敬していた師匠のような存在の父と実の子供を同時に亡くした喪失感は計り知れない。実は1週間ほどは部屋から出ることができなかったほど、見た目に反してメンタルが弱い。どちらかと言えば、妻の方が立ち直りが早かった。切り替えているとかではないが、「私たちには結以外にも、澪という子供がいるんですよ」と言い、家業に励んでいた。気持ちが病んでいた自分を救ってくれたのも、辛い思いをしながら澪のために頑張る妻の姿だった。
つくづく「妻の姿に救われているな」と思っている。
自分がボーダーメーカーであった経験があり、自分よりも若い年齢で亡くなった結がいるからこそ、澪にはそうなってほしくないという想いが強い。それが空回りしてキツく接してしまうことがある。おまけに変なプライドもあるため、なかなか謝ることができないし、コミュニケーションを取ることもできない。
「澪、休みの日だからといってダラダラするんじゃない。ボーダーメーカーの仕事はいつやってくるか分からない。寝巻きのまま仕事に行くというのか?そうでないならさっさと着替えてこい。そして朝ごはんを食べろ。」
「いつまで起きているんだ。ここの書庫はもとは私のものだ。勝手に入って何をしているのか知らないが、学生の本業は勉強だろう。そんなくだらない本を読むくらいなら、参考書を読んでおけ。」
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