おまじない【CS】 (ページ26)

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「ちょ…！？何しているんですか！？奴らに突っ込んでいくなんて自i殺行為ですよ！？…本当に…、心臓に悪いのでやめて下さい。人数が減ると残された人の仕事が増えるんです。ただでさえ人手不足だっていうのに、ぼくらの社畜化を助長するつもりですか？」

「…分かりました、此処はぼくが指揮をとりましょう。相手は平均よりもやや大きめです。現在人数は3名ですので、ぼくが正面を受け持ちます。貴方たちは右か左に回って援護をお願いします。ぼくはこの一発で決めるつもりです。さっさと終わらせて帰りましょう。…大丈夫ですよ。ぼくは真田家の人間、失敗なんてするわけがないんですから。だから貴方たちは、ぼくが失敗するのを待っていればいいんですよ。仕留め損ねたとしても、割と深い傷が残るはずですから。そこに追い討ちをかけるのが貴方たちの役割です。理解しましたか？出来たならすぐに作戦を実行しますので、位置についてください。」

「情報よりも格段に強いですね。奴ら(これ)を倒すにはこちら側の人数が明らかに足りないと思うのですけど、貴方はこの戦況をどのように判断しますか？…そうですね。このまま誰も来なければ、俺も貴方も、どちらも死ぬでしょうね。貴方は逃げてもいいですよ。逃げて生き延びることも大切です。…俺？俺は…、真田家の人間だから、逃げ出すことなんて許されないんですよ。本当なら仲間が逃げるのも良しとしないのが真田家ですが、そこに関しては今回特別に目を瞑っときます。…Aさん、俺の気が変わらないうちに逃げてください。」

「…？あ、すみません。あまり聞いていませんでした。この本ですか？これは…ぼくの家にあったものです。家にはそれなりに本はあるので、まだまだ読み終わりません。この本は、先代が奴らに関しての情報をまとめたものです。効果的な立ち回りや陣形組みなどが記されているので、とても勉強になります。ぼくが読み終わったらAさんにお貸ししましょうか？いえ、ぼく以外にこの本を読む人はいないので…。この本もきっと、ぼく以外の人に読んでもらえることを望んでいるはずなので、遠慮しないで下さい。」

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