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三つ目は、自分である必要性が感じられないということ。
誰でもできるような簡単なことなら、他にあてればいいだろうと思ってしまう。少々捻くれているように感じられるが、これは澪の無意識的な承認欲求の表れである。
家系的なものがあり、ボーダーメーカーの人からは「真田澪」ではなく、「真田家の次男」として見られていることも否定できないのが現状。そんな中で、周囲からの自分の評価が気になってしまう。その表れ方が他人から見ればただの反発にしか見えないというのが残念要素。
他人と自分と言うよりは、兄と自分を無意識に比較して過ごしているため、「兄だったらもっと…」と考えてしまって勝手に傷ついて勝手に自滅している時がたまにある。それを隠すために自分より実力が下だと確信した人には、敬語こそ外さないが生意気なことを言い出すし、口調も心なしか最初よりも強めになっているような気がする。
誰かに認められることに喜びを感じるため、実力が上の人に褒められたら嬉しそうにする。実力が下の人に褒められたとしても、口では「貴方に褒められても嬉しくないです」と言っているが、満更でもなさそうにしている。案外チョロい。
澪の付き合い方に迷ったなら、とりあえずありとあらゆることを褒めちぎっておけば何とかなる。なんなら仲良くなれるまである。こんな感じで単純なところは、やっぱり高校生だなぁと思える。
反対に、長い間誰にも評価されない期間が続くと目に見えるほど仕事のモチベーションが下がる。それだけならまだいいのだが、次第に「自分って役に立ってないんだ」とネガティブな考えに陥り、自分自身を否定して、自らの自己肯定感を下げていく。
この時の対処法も至って簡単。褒めてあげればいいんです。できる限り全ての行動を褒めてください。そうすればいつもの澪に戻ります。仕事も頑張るようになりますし、自分のテンションが下がっている時に褒めてくれた人には懐きやすいです。仲良くなりたいと思うのならば、この時を狙って褒めると非常に効果的です。
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