花束と線香。［男主推奨］

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「いつか見てみたいなぁ、鉗がバイク乗ってるとこ」
『いや見た事あるじゃないすか』
「違う違う、走ってるとこ」
『あー…知り合いと走り行った時の動画はありますよ』
「え！見る！」

なんでこんなに可愛いんだ。一応今年で32ですよね。…おっs

［石田の愛車キターw］
［ぼいぼい］
［マジでかっけぇそれ］
［お前らのやつの方がかっけぇやん］
［はいかっこいいとかどうでもええねんからはよ走り行こ］
［もう、せっかちなんだから♡］
［ほんまに石田きもい！！！］
［今更やろw］
［せやぞー俺に謝れー］
［なぁんでだよ！？］

『…すみませんもうちょい先ですよ』
「…いや、ここも見る」

そこ俺と友達の会話やん。恥ずかしいんだけど。てかエンジン音相変わらずでけぇ…

動画内では既に走り出していた。

［どこ行くー？］
［石田ん家］
［俺ん家！？］
［またカクテル作ってや］
［泊まる気やろお前ら］
［はい］
［逆に泊まらんとでも思っとったんか］
［…分かった分かった。泊まってええから圧かけやめろw］
［はいー俺らの勝ちやな］
［勝ち負けの基準おかしいやろw］

あぁ、これ2年くらい前のやつだ。懐かしいな。ここに引っ越してきて何年ぐらい経った時だったっけな。
…最近会ってない。理由は簡単。ただ単に俺が結構有名と言える部類のストリーマーになってきたからだ。

「…これ、いつの動画？」
『2年くらい前っすね。』
「…鉗、昔は髪の色青色だったんだ」
『あー…まぁ、…そん時から青好きで…染めましたね』

青が好き！よし！染めよう！…で染めたのが1年半くらい前までだったな。今は毛先だけ染めてるけど。

「いいなぁ、俺も乗れるようになりたい」
『免許取らなあかんすよ』
「え、試験って何があるの？」
『え？えー…俺は合宿だったんで色々しましたけど』
「え？？？？？」
『免許取得で合宿出来るんすよ。俺はそれに参加したんで。…あ、ちなみに免許はMTって言ってマニュアル免許です』

分かんない！と嘆く修平さん。

『あははw…まぁ、バイクには乗れなくても大丈夫っすよ。バイクって結局俺からしたらただの移動手段+楽しさですし』
「…そっかぁ」

そもそもで大型バイクに乗る為にはそれなりの重さを持ち上げられる事が必須である。歳を取ればとるほどこれはキツくなる。三十路超えるとだいぶキツくなるから止めておこう。

『…ドライブ行きますか』
「うん！」

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