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『きちゃー』
「きちゃー」
「きちゃー!!!!」
様子のおかしいイケメンこと佐藤を引き連れて席に座る。ワクワクしているのもわかる。ただ、その隣にいる地雷のような服装をした女性よりも可愛いのは大問題なのかもしれない。
『佐藤結構可愛いねんな』
「わ、ありがとうございます…」
『わ?』
「わ…」
「いじらないで」
恥ずかしい、と言う佐藤を笑う。
「ほ、ほら!そろそろ始まりますって!」
『うん』
「やばい死ぬwww」
ツボっている田中は無視しよう。
『げんぴょーん!!!!!!!!!』
「えうるさ」
「声デカ過ぎ」
げんぴょんに向かって叫ぶ。気付いて!
“なんか聞き覚えのある声の叫び声聞こえた気がする”
そう言っているげんぴょん。それはきっと俺のこと。多分。
“誰だー!”
『俺だー!!!!!!!!!!』
“Aみたいな声してる”
Aではあるけどここでバレたら間違いなく刺されるから気にしないでおこう。
「マッジで声でかい」
『ごめん』
「気をつけてください俺の鼓膜死にますよ」
『俺の配信も動画も見てるならこれくらい…』
「無理です」
即答されてしまった。どうせこいつららっだぁさんの動画も見てるんだ!どうせそうだ!だから鼓膜は強いはずなのに!!!!
「ぐちつぼー!!!!!!」
俺に負けないくらいの声量で叫ぶ二人を横目に見ながらイベントを精一杯楽しむことにした。
しばらくして、審判が足りない!という流れになり、なんとゲストが登場することが判明した。
「あ」
『は?』
その瞬間照らされたライトの色は青色。
このイベントは限界主催。限界の中でも友好関係がいいのはぐちつぼさん。ぐちつぼさんと仲がいいと言えばぺいんとさんやらっだぁさんだ。でも、色は青色。クロノアさんがくるとは思えない。
だとしたら。
「きゃー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
周りにうるさく聞こえる黄色い歓声。
「あー…」
『…なぁこれどういう反応するのが正解?』
「わかんないですごめんなさい」
そこに居たのは身長の中々に高い青い服を着て青い仮面をつけた、俺の愛人。
『…らっだぁー!!!』
さっきよりは少し小さい声で声を出す。すると、ぱっとらっだぁさんがこっちを見た。
ファンサはしてくれなかったけど、目が合った気がする。
『…このやろう』
やっぱり最高だ。
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如月 - どハマりして2時間ぶっ通しでここまで読みました…最高すぎますマジで本当に大好き。ブラウザの民ですが更新心待ちにしてます。季節の変わり目なので体調にお気を付けてお過ごしください…。マジで好き… (4月23日 5時) (レス) @page17 id: 8435ceb2da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ISIDA_DER | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php
作成日時:2024年3月28日 3時