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『─よし…』

無人受付最高!
と思いながらにっこにこで501号室へ向かう。角部屋最高!

『…もしもし?』
[あ、もしもしぃ?]

さっきよりはだいぶマシなテンションになった修平さん。…いつまで通話繋げとけばいいんだ?

『ホテルチェックインしましたー。…いつ通話切るんすか?これ』
[んー…鉗が寝るまで]
『今すぐにでも寝たいっす』
[えー、じゃあ俺も寝よ]
『…通話切りますよ?』

意外と粘ってこなかったことに驚きつつも通話を切ろうとする。奥では片付けが始まっているのか、がちゃがちゃと缶の音がうるさい。宅飲みかよ。
すると、修平さんが[あ!]と声をあげた。その声に反応して他の人も[ん?]と言っている声が聞こえた。

[おやすみって言ってほしい]
『…え?』
[駄目だったら全然いいんだけど…]

お?お?と言う野次馬がうるさい。やめてやめて。恥ずかしい。

『…おやすみなさい。』
[うん、おやすみ。鉗]

きっとまだ残りちょっと入ってる缶ビール片手にニコニコしてんだろうな。まだあと数日会えないし、…今日だけ。今日だけ、許して欲しい。

『…修平さん?まだ聞こえてます?』
[んぇ?ん?なに?聞こえてるよー?]

緊張して心臓がばくばくと音を立てている。

『…好きです。おやすみなさい』

そう言って静かに心臓を落ち着かせる。
通話の向こうではがやがやと騒がしくなっている。

[バカップル!?]
[おいイチャイチャすんな!]
[はぁーーー!?]
[俺イナリさんに後で言ってもらお]
[らっだぁてめぇ!!]
[ちょ、うるさい!]

すると、突然ぷつりと音が小さくなった。どうやらスピーカーをオフにしたらしい。…オフにするだけでこんな変わるんや。

『…切りますよ?』
[あ、!ちょ、!]
『…?どうしました?』

バタン、と扉が閉まる音。皆から離れたのか。

[鉗 愛してる]
『……俺もです』
[んふふwおやすみ]
『おやすみなさい』

そして切れる通話。
もう俺の心臓ははち切れそうだ。今夜は絶対いい夢が見れる。絶対に。

─[鉗 愛してる]

『…ええもん聞いたなぁ…』

俺は布団の中に潜り、ニヤニヤしたまま眠りについた。















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[石田]
俺も嫁さんにこんな感じで愛を囁かれたいです。

最近は君らがもっと幸せになれる事を願ってます。
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如月 - どハマりして2時間ぶっ通しでここまで読みました…最高すぎますマジで本当に大好き。ブラウザの民ですが更新心待ちにしてます。季節の変わり目なので体調にお気を付けてお過ごしください…。マジで好き… (4月23日 5時) (レス) @page17 id: 8435ceb2da (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ISIDA_DER | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php  
作成日時:2024年3月28日 3時

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