父 ページ21
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和也「莉緒、お前の母親は…もうこの世界に居ない」
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いつのことだったんだろうか。
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今にも消えそうなくらいの苦い顔をしてパパは言った。悲しそうに、寂しそうに。
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莉緒「……………、うん」
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小学4年生。10歳になりたての頃だったと思う。
ずっと何処かでは分かっていた。けど信じたくなかった。
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毎年、毎年連れていかれる墓参り。色んな人が泣いていた、薄い薄い昔のフラッシュバック。
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でも、実際に聞いたらショックだった。
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それから何となく…、何となく私とパパの間でママの話はタブーになっていた。
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中学2年生になった。去年の入学式はもちろんパパは来てくれた。授業参観、運動会、音楽会、入学式、卒業式。ぜんぶぜんぶ、私が幼稚園生の頃からずっと。パパは来てくれていた。
時にはスーツで汗をかいていたこともあった。…今になって思う。私のために頑張ってくれていたんだな、と。
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駿「それはダメだよ莉緒」
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未来の旦那、駿。彼と付き合い始めたのは中1の終わりだった。中2の夏。彼に母親が居ないことを打ち明けた。そして、母親のことを何も知らないことも打ち明けた。
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駿「知らなきゃいけないこともあるよ」
莉緒「だけど」
駿「辛い！ってなったら俺がいくらでも聞いてやるからさ(笑)お父さんに色々、聞いてみなよ。莉緒のお父さんも喜ぶよ」
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そんな駿の言葉に簡単に心を動かされて
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私はパパに、すべてを聞いた。
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とも(プロフ) - 号泣です。悲しくてやりきれない気持ちととっても温かい気持ちにもなれました。ステキなお話をありがとうございました。 (2020年11月26日 11時) (
レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
サキ(プロフ) - もんぶらんさん» もんぶらんさんありがとうございます♪私の作品で涙腺崩壊して下さるお方がいらっしゃるなんてびっくりです(笑)二宮くんを愛を感じ取ってもらえたようでとっても嬉しいですー！本当にありがとうございますー！ (2016年7月28日 1時) (レス) id: 76d0ccb008 (このIDを非表示/違反報告)
サキ(プロフ) - りなさん» りなさんありがとうございます♪そう言って頂いて本当に光栄に思っております。何だか照れくさいですがとってもとっても嬉しいですー！是非またコメントお待ちしておりますー！ (2016年7月28日 1時) (レス) id: 76d0ccb008 (このIDを非表示/違反報告)
もんぶらん(プロフ) - すごく感動しました。二宮くんの奥さんそして娘への愛が沢山伝わってきました。涙腺崩壊です……。 (2016年7月27日 1時) (レス) id: 0a41b60122 (このIDを非表示/違反報告)
りな - とても、感動しました。ただ、悲しいだけじゃなく、家族のありがたみが改めて感じることの出来る作品だと私は思います!!!サキさんの作品他にも見てみようと思います。 (2016年7月17日 19時) (レス) id: 4d5bac2a9f (このIDを非表示/違反報告)
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