斬るのも刺すのも御手の物其ノ弍 (ページ9)

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念仏８行目ページ9

「八丁殿！！」

『ん？吉光の？
どうかしたのか？』

「あなたを一人にする訳には参りません。
私も共に行きます。」

「僕も貴方について行きます。」

『「うわ！？」』

『左文字の次男か…普通に出て来てくれ…
今のは女の幽霊か何かかと思ったぞ…』

「酷いですね…」

「蜻蛉切殿の方は如何でしょう…
大事に至ってなければよろしいのですが…」

『まぁ、何かあってもあいつらは強いから大丈夫だろう。
それに、信号弾も渡してある。』

「ちなみに聞きますけど、その信号弾はどこから取り寄せたのですか？」

『ああ、鶴丸の部屋から盗んで来た。
色は赤とか青とか色々あったが、一番目立つ赤い色を盗ってきた。』

「後で鶴丸殿に何か言われても、私は知りませんよ？」

『問題無いだろ(笑)』

「しっ」

すると、いきなり左文字の次男が人差し指を立て口を押さえた。

「良くは聞こえませんでしたが、あちらの方から金属音がしました。」

「本当ですか！？」

『どうやら、此方が当たりくじの様だな。
この信号弾は、敵の前に出てから撃とう。その方が、敵も驚いて怯むだろう。』

「とにかく、早く行きましょう！！
鯰尾が心配です！！」

『ああ、分かった。
左文字の、ここからはお前の索敵能力が頼りだ。頼んだぞ。』

「ええ、いいですよ。」