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念仏１４行目 ページ16
オレは元来た道を再び走った。
なんだか、体が羽になったように軽く、気分も数段楽になっていた。
あんなに駆けずり回って居たのに疲れが全て吹き飛んだかのようだった。
まるで、親方様に手入れをして頂いた時のようだ。
『皆！水と食料だ！！3つしかないから2人で分けてくれ。
鶯丸。お前は腕の治療が先だ。』
「お前が包帯の巻き方を知っているとはな…」
『備えあれば憂いなし、だ。
もしものことを考えて、オレでも出来る簡単な処置は薬研に教わった。』
「そうか。」
目に隈が出来ている…息も荒いし、脈も遅い…
血が出すぎてしまったか…？
「鶯丸殿、帰りは私がおぶりましょう。
そのように意識が朦朧としていては、歩くのも困難なはず。」
『そうだな、頼めるか？蜻蛉切。』
「はい、おまかせを。」
「八丁殿！蜻蛉切殿！鶯丸殿！
握り飯をわけました！
さぁ、一緒に食べましょう！」
『ああ、ありがとう。
立てるか？鶯丸。』
「ああ、立てる」
鶯丸の歩幅に合わせ、ゆっくりと皆の場所近くへ歩み寄った。
あの僧は大丈夫なのだろうか…
オレ達に水も食料も分け与えてしまうだなんて…いや、欲したのはオレなのだが…
また、会ってみたいな…
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堕天使【全テノ終ワリ】 - 面白い小説ですね！自分はこういうの全然書けないので、羨ましいです。 (2018年3月29日 20時) (
レス) id: d4263e4fcb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花火 | 作成日時：2018年1月11日 12時
