猫

02.08.Thu ページ15

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「ほーん。そんでまこっちゃんは今日はスーパーウルトラハイテンションなんだ」

「別にスーパーウルトラハイテンションでもないけど」

「いや表情筋溶けてるやつが何言ってんだか」

「でも……病気、かぁ……。」

「……病気だからなんなの？」

「あ、いや……仕事も看病？も、これから大変になるね」




病気、辛い、大変、……。

Aのことを知ってから、そんな単語に敏感になった気がする。

1番辛くて大変なのはAなのに……、




「緊急の時は誰かに連絡入れてすぐ帰りなね」

「なんかあったら真夜中でも飛んでくからね」




男15人も頼れる人いるから、と陸さん。


でもやっぱり1番辛いのはAだ。

俺の苦しさなんか比べ物にならない。



一緒にいるからこそ見ていて辛いこともあるけど、

でも一緒にいればたまに見せる笑顔も見れるし、なにより毎日一緒に明日を迎えられるのがとても幸せ。




「まこっちゃーん、Aちゃんから電話ー」




何かあったんじゃないかとドキドキしながら陣さんからスマホを受け取り、耳に近づける。




『あ、もしもし、』

「どうした？なんかあった？」

『んーん、ちょっと、その……声が聞きたくて、』




……なんなんだこの可愛い生き物は。









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