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紫side
あれから毎日、時間があれば望たちに勉強を教えてた
さっき、テストが終わったとこ
俺は大丈夫やと思うんやけど
望どうやったかな
帰りのHRが終わり、帰る準備をする
桃「濱ちゃーん！」
三年生の教室にもづかづか入って来て、俺の席まで来る
紫「望、テストどやった？」
桃「もうかんっぺき！スラスラ解けてさぁ！」
紫「ほんまぁ？良かったなぁ」
桃「おん！ありがとうな！」
紫「ええのええの、なんかあったら言ってや？」
桃「うん、んへへ。帰ろ？」
紫「おん」
桃「なぁなぁ、夏休みどこ行く？」
紫「あ、せや」
桃「ん？」
紫「あんな、照史のおばちゃんが、夏に、海でお店開いてんの。で、俺と淳太と照史は毎年手伝いに行ってるんやけど、今年、望たちも行かへん？」
桃「え、行ってええの？」
紫「おん、人は多いがええやろ？」
桃「せやね、ほな行かせてもらうわ〜」
紫「良かったぁ。流星たちにも話しといてくれる？」
桃「おけ」
紫「あ、あそこ寄ってええ？」
桃「ええよ、行こか」
俺が指したのは本屋
紫「んー、これ…や、こっち？…あ、これもええなぁ…」
桃「どしたん？」
紫「な、これとこれとこれ、どれがええかなぁ」
桃「んー…これ、かな？」
紫「ありがとー！買ってくるな？」
桃「てか、参考書？濱ちゃん、いらんくない？」
紫「んー？でも、不安なとこもあるからさー」
桃「そーなん？…じゃ、俺が買ったげる」
紫「えぇ？ええよ、こんくらい」
桃「んーん！勉強教えてくれたお礼！」
そう言って、手に持っていた参考書を取られる
紫「あっ、ちょ、」
止めようとしたけど、ささっと会計しちゃって
桃「はい、どーぞ♪」
紫「ん…」
んむー
仕返ししてやりたい
ってことで
帰り際
紫「望」
桃「ん？」
振り返った望を抱きしめて
ちゅっとキスして
紫「参考書、ありがと…望んこと思い出しながら、頑張るな？じゃね、おやすみ」
まぁ、案の定
桃「か〜わ〜い〜い〜」
だって
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作者名：神山たかひろ | 作成日時：2020年3月1日 12時
