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早朝。カーテンの隙間から漏れる暖かい光に目を細めて起き上がる。
いつもなら二度寝するところだが今日はそんなわけにはいかない。
今日は夢に見た、、
『ハンター試験の日…!』
期待に胸を詰まらせて準備を始めた。
ハンターになるにはハンター試験に受かる必要がある。
その試験会場に行くのに1番手っ取り早いのは空を行くことだろう。
prrrrrrrr…
『…あ、もしもし。飛行船一機、よこして。』
久しぶりの飛行船はすごく気持ちが良い。
船内はパイロットと私だけだし、とっても楽だ。
しばらく寝て、試験にそなえておこう。
そう思い、セットされたばかりであろうふかふかのベッドに横になる。
緊張はすぐになくなり、シュガーは夢の中に落ちていった。
「…様、シュガー様!」
『…ん、なに。』
「シュガー様、すぐに試験会場へ向かわれてください!始まるそうですよ!」
起こしに来てくれたパイロットの顔をしげしげと眺め、意識が完全に浮上すると、ばっ!っと起き上がる。
『ありがとう!!またね!』
親切なパイロットにお礼を言い、あらかじめ持って来たリボン付きの帽子をかぶり、コートを着て飛行船から飛び降りた。
時計に目をうつすと、もうあと20分で始まってしまう。
全力で走って10分程度で着くか、、
そう思いながらバスには目もくれず全速力で走る。
〜それから五分後
『…あんまり、急ぐ必要なかった。』
試験会場の店の前に立っていた。
店のドアを開け、店主に近づき、『シュガーです。』と一言言えば、
「奥の部屋、どうぞ。」
と言ってくれた。
『ありがとう。』
そう言って部屋に入る。
すぐに動き出した部屋の壁に寄りかかり、到着を待つ。
少しするとドアが開き、部屋が止まった。
一歩外に出た瞬間に視線を大量に感じ、思わず睨み返す。
すると大半の者は顔を背けるが、まだこっちを見ている者や逆に興味が湧いたように見てくる者もいる。
それらを全て無視し、あと10分くらいで始まるハンター試験に気持ちが高揚した。
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作者名:薔薇 | 作成日時:2019年2月11日 1時