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知らなかった

父さんと母さんが離婚していたなんて



それ以上に、母さんが自分のことを
あんなふうに思っていたことに気づかずに
心の隅で母さんを憎んでいた自分が許せない



舞『お兄ちゃん大丈夫?』

海青『え......?』



気づけば大量に雨が降っていて
着ていた服も髪もめちゃくちゃにぬれていた


そして目の前には自分よりも何歳も歳下の
女の子が立っていた



舞『お兄ちゃん風邪ひいちゃうよ!

これ舞のお兄ちゃんのだけど使って!』

海青『いいよ....お兄ちゃんのなんでしょ?』

舞『大丈夫!お兄ちゃんがいつも言ってる!

困ってる人がいたら必ず助けるんやでって
だからお兄ちゃん使って?』



そう言って強引に持たされた傘

女の子が満足気に微笑むと後ろから
走ってくる音が聞こえてくる



?『舞!!』

舞『あっ!!





.





.







翔吾お兄ちゃん‼』



走ってきた人は傘をさしている意味を
感じさせないくらいぬれていた


どんだけ必死だったの......



翔吾『雨降ってきて急いで帰ったら
舞が迎えに行ったはずやって聞いて....』

海青『......』

舞『翔吾お兄ちゃんの傘貸しちゃったけど
良いよね?』

翔吾『俺はええよ

なぁ大丈夫か?
俺ん家すぐ側やから温まっていくか?』

海青『いいよ...すぐに帰るから』



俺が傘を閉じようとすると俺の腕を
掴んで動きを止めさせた



翔吾『これも何かの縁や

その傘使っていけや』

海青『借りても....返せない

俺もうすぐ引っ越すし.....』

翔吾『ええよ別に その傘使ってへんし


またいつか会えたら、その時でええわ!
ほんなら舞帰るで』

舞『うん!

バイバイお兄ちゃん!』



大きい傘と小さい傘が2つ並んで歩いていく

その後ろ姿を見ているとだんだん悲しく
なってきて......



海青『帰ろう.....』



さす意味なんてないかもしれないけれど
借りた傘をさして帰り道を歩いた




海青『ただいま......



....母さん?!』



部屋に入ると血を流して倒れている母さんと
血がついたナイフを握った父さんが立っていた



海父『こいつが......こいつが俺のことを無視して抵抗するからだ....!!』



その瞬間頭の中が真っ白になった


やり直すって決めたんじゃないの...?

俺のこと愛したいって言葉は嘘だったの....?




混乱のゆえにその時の俺の中で生まれたのは
ただ1つ......





.




海青『殺してやる.....!!』





母さんを殺した"男"への殺意だった




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龍華 - すっっっごく見入ってしまいました。更新楽しみにしています(*^-^*) (2020年8月14日 2時) (レス) id: 24263368ee (このIDを非表示/違反報告)
news8190(プロフ) - 続き見たいです! (2020年7月15日 9時) (レス) id: a284048075 (このIDを非表示/違反報告)
AiRI(プロフ) - 更新楽しみにしています!頑張ってください!応援しています! (2020年5月20日 1時) (レス) id: 5b08b0da4b (このIDを非表示/違反報告)
らんぺlove - 続きがきになるので、更新頑張ってくだい!! (2020年4月2日 2時) (レス) id: 93ffc6ae72 (このIDを非表示/違反報告)
きゃらめる - 続き気になります!!更新頑張ってください!!!! (2019年11月24日 22時) (レス) id: 43bc4b2371 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Ch.08 | 作成日時:2017年11月19日 20時

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