復讐の殺し屋【THE RAMPAGE】

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だんだん、お父さんの口数が減っていった

お母さんもそれに気づいていたが
俺達に心配させないように明るく振る舞った



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お父さんに異変を感じ始めてから1週間

何故か夜中に目が覚めて部屋から出ると
お父さんが誰かとモメてる声が聞こえてきた



彰父『あんなの犯罪だ!!
裏組織で作られた資金で建てるなんて、

そんなことできるわけがない!!』



その言葉を聞いた時


"大きなカジノが出来るんだ！"


お父さんのあの言葉を思い出した



彰父『悪いがこの件から手を引かせてもらう
私には守るべき家庭があるんだ


...警察に言うな?

俺に犯罪を見逃せというのか!!』



そう言って乱暴に通話を切ったお父さん

でも俺に気づいたのかすぐに優しい声で



彰父『彰吾いるのか?隠れてないでおいで^^』



その時の俺は10歳になるかならないか
ぐらいだったけど

お父さんが危ない橋を渡ろうとしていたのは
嫌でもわかった



彰吾『ねぇお父さん...』

彰父『どうした?』

彰吾『どこかにいなくなったりしないよね?』




するとお父さんは俺の視線の高さに合わせて
ゆっくりとしゃがみこんだ




彰父『彰吾、これから父さんは戦いに出る

もしかしたら家族が危険な目に遭うときに
側にいられないかもしれない



だから彰吾 その時はお前が家族を守るんだ』

彰吾『無理だよ...僕にはできない』

彰父『彰吾、出来るか出来ないかじゃない


"やるか""やらないか"なんだよ』

彰吾『...うん、わかった 頑張るよ』

彰父『ありがとう彰吾』




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その時のことは今でも忘れない

力強い言葉とは裏腹に...






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お父さんの震えた手でなでられるあの感じを




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