復讐の殺し屋【THE RAMPAGE】

#31 Kobura side ページ32

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LI『組織だなんてそんな大それたものじゃ
ないですよ

ただ行く場所を失った人間が集まって
家族のように暮らしてるだけです


...俺はただそれを後ろから陣くんと一緒に
支えているだけ』

陣『まあ最近厄介なことに巻き込まれてるのは
事実ですけどね』



確かに男の言うとおり何人かは怪我をしている

それでも警戒する体制を崩さないのに
強い何かを感じていた



ｺﾌﾞﾗ『本題に入る...

俺と話ってなんだ?』

LI『...Aに何を吹き込んだ』



突然敬語が抜け、さっきまでとは違う
殺気混じりの鬼迫を感じる



LI『昨日帰ってきたと思ったら部屋に
閉じこもって出てきてくれない

今も部屋からは出てても俺らには何も
話そうとしない』

ﾔﾏﾄ『誤解だ 俺達はあの子に何もしてない』

LI『....』




男は何も言わなくなった

ただ警戒する体制は変えないまま



ｺﾌﾞﾗ『1つだけ聞く』

LI『...なんですか?』

ｺﾌﾞﾗ『俺らはお前らのことを信じていいのか?』




すると眉をひそめて空気がどんどん
張りつめていく


しかし男はそれをあざ笑うかのように
口角をあげた



LI『信じる...?なぜ?』

ｺﾌﾞﾗ『俺達は目的は同じだ

ならたとえSWORDではなかったとしても
力を貸し合うことはできる』

LI『...』



男が何も言わなくなったと同時に
立ち上がり部屋から出て行った


何人かは追いかけに行ったがそのほとんどは
残っていた


陣『力を貸し合うなんて...
そんな生温い話聞けるわけ無いやろ


そうあの人は言うてますね』

ﾔﾏﾄ『でもお前らだってわかってんだろ!?

自分達じゃもう解決できないほど
相手の力が大きくなってることくらい』

壱馬『それとこれとは話は別やってことや

...今さらSWORDになんて力を貸したくなる
わけ無いやろ』

ｺﾌﾞﾗ『....』



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屋敷を出ると胸につっかかる疑問があった




"今さらSWORDに力貸したくなるわけ無いやろ"



"今さらSWORDに"




あの言葉だけを聞くとあの男達はSWORDに
関係したことになる...




ｺﾌﾞﾗ『...ﾉﾎﾞﾙ』

ﾉﾎﾞﾙ『わかってる 調べればいいんでしょ?』

ｺﾌﾞﾗ『あぁ、頼む』




振り返って見えた屋敷はまるで

あの男達のようにどこかふさぎ込んで
誰にも寄せ付けない雰囲気が漂っていた




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