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『私の街は闇市場でも有名だったらしくて
薬の製造・販売はいつものことでした』
ノボル『薬...か』
ヤマト『ノボル...』
『私が住んでいた街では少しでも多くのお金が
手に入るように
女は4歳になると売られて1日に何人も
相手をするんです
ひどい時は何十人も相手にしました』
コブラ『....』
ダン『なんやねんそれ...』
『もちろん幼い頃からそんなことをし続ければ
身体がもたず病気になって
たくさんの人が死んでいきました
...その結果1人の負担が増えて
私は親に捨てられて朝から夜まで1日中
相手にし続けてまs...』
"いや...たすけて...
ゆるして..."
"許してほしかったら俺の下で鳴いてろよ"
昔の記憶がフラッシュバックする
タバコや火薬の匂いであふれかえった路地裏で
優しさなんて感じない男の手が触れた感触
コブラ『A...?』
私の異変に気づいて声をかけたコブラさん
でも私はその声が聞こえてないふりをして
平然を装い再び話しはじめた
『1日中相手にしても1食分あるかないか
...追いつめられた私は逃げました
けどお金に飢えた住人が逃がすわけがなくて
追われる身になったんです
その時に助けてくれたのがROCKYでした
ROCKYは私に名前を与えてくれて
普通の生活を送らせてくれて...
私気づけば、ROCKY達もhevenも
大好きになってたんです』
"A"
"....?誰の名前?"
"お前の名前だ これからはAとして生きろ
困った時は俺らが助けてやる いいな?"
ナオミ『...あいつ そんな奴なんだ』
『え...?』
ナオミ『何でもない こっちの話だから』
コブラ『でもAはなんで...?』
『hevenで私は1年近く過ごしてました
でも私を追ってる人がまだいるって知って
ROCKYたちを巻き込みたくなくて
hevenを飛び出したんです
その後に今の仲間と出会って今こうして
生活してる訳なんです』
するとコブラさんは私を抱き寄せて
強く抱きしめた
思わず身体が強張ばったけれど
コブラさんは力を緩めることはなかった
コブラ『話してくれてありがとう
辛かったよな...怖かったよな
.
泣いてもいい 我慢しなくてもいい』
『...っ』
私だってこうやって親に抱きしめられて
普通の生活を送りたかった
ご飯を一緒に食べてお風呂に入って
布団を並べて川の字で寝たりして...
コブラ『頑張ったな』
コブラさんはまた少し
抱きしめる力を強めた気がした
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藍染め - めっちゃおもしろいです!更新頑張ってください! (2017年11月1日 19時) (レス) id: b8bc9f41db (このIDを非表示/違反報告)
めい(プロフ) - とても面白いです!岩谷翔吾くんの過去編楽しみにしています!これからも更新頑張って下さい!応援しています! (2017年10月21日 14時) (レス) id: a3a48644bc (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花(プロフ) - え、愛してたよって誰が言ったんですか!?陸ちゃんですか!?どうなっちゃうんですか!? (2017年10月16日 19時) (レス) id: 87d4552829 (このIDを非表示/違反報告)
herena(プロフ) - もありますがCh.08さんも頑張ってください。応援しています。最後になりましたが、体調のほうもきをつけてください。こんなながながとした文章申し訳ありません。では失礼致します。herena (2017年10月11日 21時) (レス) id: 248100ca9e (このIDを非表示/違反報告)
herena(プロフ) - 初めまして。herenaと申します。よろしくお願いします。友人にこの小説を紹介され拝読させていただきました。すごくハラハラ、ドキドキ感動致しました。私も占いツクールには載せていないのですが、小説を書かせていただいております。なかなかうまくいかないとき (2017年10月11日 21時) (レス) id: 248100ca9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Ch.08 | 作成日時:2017年8月20日 9時