復讐の殺し屋【THE RAMPAGE】

#24 Itsuki side ページ25

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樹『何もしないし、したくもない

この子をここに連れに来ただけ』


抱えていたタイチを下ろすと真っ直ぐに
男の方へと向かって走っていった


ピー『タイチ...急にいなくなるから

ララもスモーキーも心配してたぞ』

ﾀｲﾁ『ピー、タケシごめんなさい...

あの人がここまで連れて来てくれたの』

樹『...そういうことだから 俺は帰る』

？『待て』



街から出ようとすると上から声が聞こえてきた
そう思ったら

銀髪の男が下りてきた

銀髪が不自然...病気?



ﾀｹｼ『スモーキー！！

無理するなって言っただろ!?』

スモ『タイチを助けてくれたんだ...

お礼を言わない訳には...ｹﾞﾎｯｹﾞﾎ』

ピー『スモーキー！！』


血を吐いて明らかに苦しそうにする
スモーキーと呼ばれた男

男に無理をさせないように足早に立ち去ろうと
すると腕を掴まれる感触


スモ『待って...くれ....』

樹『なんだよ...』

スモ『...


.



.




ありがとう

血のつながりなんて...関係ない
この街にいるのは...皆家族だ


だから...ありがとう』

樹『...なら安静にして少しでも
元気な姿見せてやれば?


...タイチも家族って言ってた』

スモ『...不思議だな』

樹『何が?』

スモ『お前は言葉や態度は冷たいが...



目はどことなく暖かく、どことなく寂しげだ』

樹『...っ!!


うるさい....』



何故か図星をつかれたような気持ちになって

俺が背を向けて街を出ようとした時だった



"樹...?"



聞き覚えがある声がして思わず足を止めた



"樹...やっぱり樹だよね?"



間違いない...間違えるわけがない





守れなかった...







大好きだった...





間違いなくあの人の声だ

でも...




樹『人違いだと...思いますよ』




震える声で、震える足で

一歩、また一歩と街の外へと足を進めていく




"...いっちゃん あの時の約束守ってね"



樹『...っ！！』



"僕ね！

強くなったらお姉ちゃんを守る
ヒーローになるんだ！"




樹『...そう伝えておきます』




今の俺は貴方に会うことなんて出来ない

だから俺の...俺らの夢を叶えた時







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また必ず会いに来ます





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