16．あのとき1 ページ18
明かりがついていない暗い職員室で
めぐ姉が日記を書いている。
【めぐ姉side】
『これは、たぶん……遺書だ｡』
『私の名前は、佐倉慈。私立巡ヶ丘学院高校の国語教師だった。
……いや､国語教師だ｡』
『あの日、放課後の屋上で始めて“それ”を認識した。』
[回想]
朝6時―――
「ジリリリ……」
ここは私の家。
ベッドから起き上がって、目覚まし時計を止める。
自分でセットしたけど、言おう。
目覚まし時計って何でこんなにうるさいの?
母からのメールを見る。
「はあ……」
服を着替えて、髪をポニテに結ぶ｡
朝ご飯のパンを食べる。
私の日常だ｡
いつも通り車で学校に行く。
「プルル……」
母からのメールだ｡
「またメール……運転中です!」
「ピーポーピーポー」
?
「今朝はサイレン多いな……」
《職員室》
教頭「教師に向いてないとは言いませんが
生徒との距離感を間違えてはいけませんよ。」
「はい。」
教師に向いてない……か｡
先生「気にしないで。」
「あ､はい。」
ふと､職員室のモニターに目が入った。
ニュース〈巡ヶ丘市で玉突き事故多発。乱闘も。〉
「物騒ね。」
場所が近いな……
《教室》
ゆきちゃん、授業が終わったら補習ね。
ゆき「めぐ姉酷い。」
めぐ姉じゃないでしょ、佐倉先生。
生徒「あの帽子……クスクス……」
[放課後、補習]
ゆきちゃん、テストとか、嫌い?
「テストは好きじゃない。でもめぐ姉といるのは､嫌いじゃないよ。」
そう言ってくれたのが嬉しかった。
「じゃ、一緒に頑張ろっか｡」
「うん。」
(ん?)
ドアの方に人影が見えた。
「ゆきちゃん、ちょっと席外すね。」
《廊下》
廊下に恵飛須沢さん(くるみ)がいた。
「めぐ姉、ごめん｡補習中に……」
「めぐ姉じゃなくて、佐倉先生でしょ?」
どうしたの?
「なんかもう､分かんなくなっちゃって……
何でこんな気分になるんだろう､あの人の前だと……」
分かった。つまり、恋愛相談よね。
「そうなのかな……」
悩むことないんじゃない?
「こんな話､他の誰にも言えないけど
めぐ姉になら言えるっていうか｡ありがとう。」
そう言って、恵飛須沢さんは去っていった｡
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H.scarlet - 風神蕾さん» ありがとうございます！お互い頑張りましょう！ (2017年4月2日 19時) (
レス) id: 03455ede8f (このIDを非表示/違反報告)
風神蕾(プロフ) - がっこうぐらしはあまり詳しくないのですが詳説を読ませていただいてユキちゃんの明るさが伝わってきました。これからも頑張ってください！ (2017年3月30日 13時) (レス) id: 04213ed253 (このIDを非表示/違反報告)
H.scarlet - あ、タブレットは買い替えました。ただ勉強があって…すみません。(^o^;) (2016年10月8日 18時) (レス) id: 86ca5e0a53 (このIDを非表示/違反報告)
H.scarlet - 二次オタ早苗☆さん» ありがとうございます。忙しくてしばらく更新できませんけど頑張ります。 (2016年10月8日 18時) (レス) id: 86ca5e0a53 (このIDを非表示/違反報告)
二次オタ早苗☆(プロフ) - まいちゃんとようくんの登場のさせ方、とても上手で尊敬します！！！ タブレットはやく直ってほしいです。テストとかいろいろ大変だと思いますが、続き待ってます(*‘∀‘) (2016年9月27日 21時) (レス) id: cbeb266dbc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：H.Scarlet | 作成日時：2016年3月22日 14時
