人は髪型が100%ーハイキュー！！短編集ー

グレーで天使のはねみたいな頭をした天使の0% ページ36

菅原孝支




貴方「あの…スガくん？」


菅原「なんだべ？」




なんだ、この状況…







今、私はとても困っている




女子更衣室に、スガくんがいるからだ




貴方「あのさ、着替えたいのですが…」


菅原「どーぞどーぞ！」



いや、ダメでしょ






貴方「いくら天使のスガくんでも…さすがにね」


菅原「えー……あっ！じゃあ…








俺も着替えればいいべ？」



貴方「はぁっ！？」




スガくんは、ガッ！と立ち上がり


ワイシャツのボタンをはずし始めた







貴方「ば、ばかっ！！！やめなさい！！」


菅原「ほらほら、Aも着替えて」




半裸のスガくんを見るのが耐えられなくなった私は


手で目を覆った








菅原「ごめん、ごめん、いじめすぎた」




スガくんはポンポンっと、優しく頭を撫でてくれる








って、まだ半裸かよ！




貴方「スガくんが着替えるまで…見れない！！」








ぐりん！私は後ろを向き、ロッカーに頭を擦り付ける







菅原「はいはい、Aは警戒心が強いなー」



貴方「普通でしょ？」



菅原「うーん、普通なら、大抵の女子は着替え始めると思うよ」




いやいや、スガくんバカなの？










菅原「ま、警戒心が強ければ、浮気の心配もなくていいって事だべ」



貴方「ん？なに言ってるの？」




菅原「だーかーらー」









スガくんは、私をゆっくりスガくんの方に向かせ




今度は、後頭部がロッカーと擦り合う












菅原「Aが俺を好きになればいいってこと」




貴方「ん？」











いやいや、意味が不明です









菅原「うーん、付き合ったら、その警戒心少しくらい緩めて欲しいなぁー」




まだ、つきあってねぇーよ









貴方「あの、つまり…スガくんからの告白と受け取っても？」




菅原「まだ、『好き』って言ってないし


告白じゃないべ」







基準はそこなのね…




貴方「じゃ、スガくん…頑張って」



菅原「なにを？」



貴方「私を好きにさせる？」






スガくんは、ポカーンとした顔の次は



可愛い笑顔になった






















菅原「もう、オチてるべ」




貴方「え？」

























ちゅっ








唇が重なった

















菅原「隙ありっ！」









スガくんは、悪戯な笑顔をこぼし








部屋を出て行った











貴方「反則でしょ…」

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