人は髪型が100%ーハイキュー！！短編集ー

ゲスい頭の色なゲスブロッカーの0% ページ33

天童 覚






一ヶ月前に着るはずだった服を着て


遊園地にいる





貴方「はぁ」


天童「どーしたの？」


貴方「なんでもない」





今日は、私の友達と天童、瀬見と一緒に遊園地




私の友達が瀬見を好きだと聞いて


距離を縮めるために遊びにきた





天童「いやー、あの2人、いー感じだね〜」


貴方「だね」








ぶっちゃけ帰りたい！！！



なんで、天童なの！？


瀬見の奴、ちゃんとした人を連れてこいよ！







それに






瀬見「お化け屋敷とかいいよなー」


友達「やだ！怖いから！！」






貴方「……」




私も…









天童「Aちゃん？」



貴方「帰る」


天童「え！？なんで！？」



貴方「私たちが居てもお邪魔じゃない？」




顔は引きつるが、笑顔を作る





天童「やっぱり…











別れたのに忘れられないの？」



困ったような笑顔




貴方いや…一ヶ月も前の話だよ」





うそ、まだ好きだよ





今日の服も


別れる2日後のデートで着るはずだった





瀬見の好みの服






貴方「とりあえず、今は1人になりたい










ほら！1人になりたい時期ってあるでしょ？」





適当にごまかす











貴方「じゃ！バイバイ」






私は出口へと、体を向けた
















あー、泣きたい













ぱしっ





貴方「！？」




腕を後ろから掴まれた










私の腕を掴んでいたのは






貴方「天童…？」





天童だった











天童に引っ張られて



出口から遠ざかる









貴方「て、天童！！」





瀬見たちの横を通り越して行く











天童「確かに、、1人になりたい時期はあるかもしれないけど























1人にしちゃいけない時期ってあるでしょ？」






にひひっと子供みたいに笑う、天童












貴方「ううっ」




涙で前が滲んだ





______


がたー




あの後、取り敢えず騒ぎ



今は観覧車に乗っている









貴方「今日はありがとう」


天童「Aちゃんが元気になってよかった」





今日は、楽しかったからか


瀬見のことは考えなかった





天童「Aちゃん」



貴方「ん？」











がたっ

























貴方「え」



唇には柔らかい感触があった












天童「俺にしちゃいなよ」











子供みたいに笑った天童














とくん













胸の中で何かが鳴った

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