【MIU404】ヲタクの朝霧さん (ページ4)

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傷害事件ページ4

私は今、おんぼろい商店街？みたいなところにいる。首から上を何かの看板で殴りつけられ顔面血だらけの被害者を先ほど見た。うわぁ、痛そう。そういえばさっき404の伊吹？が調書に行った。多分なんもメモせずに帰ってくるだろうなw目に見える。だって煽り運転の常習犯(これは私の勝手な見解)にケンカ売ったやつだからねぇ。(遠い目)私もそんなことしないわ。あはははは。

志摩「どうした、朝霧。」

「脳内で今のこと整理してた。あと、犯人が手に握りしめていたのはおそらく車のカギ。犯人の逃げた方角にパーキングあり。伊吹とやらが帰ってきたら行ってらっしゃい。」

志摩「1課時代の洞察力と推理力は健在かw」

「推理は毎日本でやってたら自然とできるようになった。」

私の家、小4の時に両親離婚して母親に引き取られたんだけど母親仕事が忙しくてあまり帰ってこなかったし、私あんまり友達いなかったからほとんど放課後は家にいたな…そんで推理の本をやってたら推理力は着いたってわけ。今でも欠かさずにやっているんだ。

志摩「朝霧の先回りはすごいな。検挙率はぱっとしないのに。」

「煩い。私は検挙率を上げたところでアニメイトに行ける？行けないでしょう？給料も上がらない。警察官って無駄な正義感と無駄な自信を持っている人であふれかえっている。だから警察官の人々は今の給料で満足している。公務員は給料が高いと思っている人が非常に多い。私も昔はそう思っていた。まあ実際はそう甘くない。上の人間と下の人間では雲泥の差。私はそういう社会がこの上もなく嫌い。ああ、虫唾が走る。結局は検挙率を上げることによっての給料の変動はない。そして、警察官になる人間はそれ相応の覚悟に余計な正義感と自信を捨てている人間がふさわしいの。って私もそんなに語れるほどの器じゃない。だって私は…自分も他人も信用できないもの。」

と、つい語ってしまった。うわ…やってしまった。

志摩「朝霧の言う通りだな。余計な正義感や自信は不要。伊吹みたいな人間が不要と言うことだな。だが、朝霧。裏を返せばその不要な人間も必要になってくる社会もきっといつかは来るんじゃないか？とおれは考える。」

「ふっ、志摩らしい反論の仕方ね。そうね。いつかは不要な人間が必要になってくるかもね。いつかはわからないし、来ないかもしれないけど…その準備は必要ね。」

私と志摩はお互いに顔を見つめやがて「ふっ。」と笑ってしまった。準備か…その社会どんな感じかな？