隠し事なんて。【梵天】 (ページ50)

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「へーぇ
なるほどな」

『…話さなければよかった』

「まーまー
そんなこと言うなって」

結局、ずっと付き纏ってくる蘭にうんざりし、最初から最後まで話してしまった。

話終わってニヤニヤしながらこちらを見ている蘭に全力で後悔する。

「でもさぁ
それなら潔く継いじゃえばいいのに
そしたら雨音も楽になって仕事捗るんじゃん？
あの子最近仕事遅くなってたよね」

『そうなんだよね…』

実は雨音はここのところ仕事に身が入っていないようなのだ。

仕事はしっかり終わらせるのだが、いつものような素早さ、手際の良さは見られない。

「だったら早く決めてあげないと雨音も大変なんじゃない？」

『…あんた雨音大好きかよ』

「んー別に？
俺はただAの大事な部下が心配なだけだよ
Aなんだかんだ言って雨音のこと可愛がってるじゃん」

『はぁ？
何でそうなるの…』

こんな奴に付き合ってる暇があったら違うことをしていた方が時間の無駄にならないだろう。

そう考え蘭のことを放って部屋へ戻る。

後ろからあー。という声が聞こえてくるが無視した。

『雨音おいで』

「…はい？」

部屋へ入り雨音を呼ぶと、少し怪訝そうな顔をして近づいてくる。

『組長の話、受けるよ』

「へ？」

『へってそんな阿呆みたいな声出すな
羽邑組継ぐって言ってんの』

「…いいんですか？
Aさんに負担がかかると思いますけど」

それを聞いた私は面食らった。

『お前は今更何言ってんだよ
今まで散々迷惑かけてきたくせによくもまあそんなこと言えるな』

「…それはまあ別の話です
でも…ありがとうございます」

『いいの
だって私が継げば仕事増えるだろ？
その分雨音に仕事丸投げしてやるからな』

覚悟しとけよ。と言えば雨音に顔を背けられた。

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作者です！

ついに…続編移行になりました！

これも皆様が楽しみにして読んでくださったおかげです。

ありがとうございました！

ちゃんと完結するまで書かせていただきます。

ということで、次回作の話をそろそろ考えています。

そのためアンケートをとりたいので、ご協力お願いします。

次の作品、誰がいい?

よろしくお願いします！