看守さん ページ8
やっぱりシドウさん、カズイさんは無理だった…！
ムズいんです許して下さい何もしませんけど。
今回は貴方を……Aちゃんの事を少し詳しく知ります。
覚悟はいいですか？
＿＿＿＿＿＿
ーーエス視点ーー
(尋問の時間)
「囚人番号■番A、尋問を始める。」
いつもの決まり文句で尋問を始める。
A、彼女は囚人らに話を聞いてもよく耳にする人物。
明るく、社交性があるイメージがある。
ユノやマヒルのようなタイプだろう。
しかし、どこか繕ったような……そんな気がしてならない。
『で？尋問って何訊くの〜？拷問とかをする訳じゃないんでしょ？』
頬杖をついて笑いながら訊いてくる。はぁ、どうせこいつも緊張感やつ無いだろ……。
「この監獄についてや、ヒトゴロシについてだな、」
ヒトゴロシという言葉を聞き、Aの顔が暗くなる。
『私は……私は！…殺してない！…けど…うｯ…うぅ…』
彼女は涙目で叫ぶ。そこに触れないで欲しい。関わらないで欲しい。そんな弱々しいような、苦し紛れの言い訳のような様子で。
この時僕は二つの印象を受けた。
一つは動揺しているな……と、これは普通だ。誰が見てもそう思うだろう。
二つ目はやっと人間らしさを出した彼女を何故か「愛しい」と感じてしまったこと。
自分でも本当にこれは意味がわからん。何故だ？？？
あぁ、そうだ！きっと僕は疲れているんだ、うん、そうに違いない。
だからジャッカロープやマヒルが言っていた事とかでは無い！断じて違う。
ふと、涙ぐんでいる彼女を目をやる。
先ほどの明るい顔と打って変わって、弱々しく瞳が薄暗い。
それでも泣くまいと唇を噛んで涙をこらえている。
流石に可哀想というか……普通に泣かれるよりも罪悪感が……
「はぁ、僕は普段囚人どもにこんなことしないんだがな……。」
そう言い、Aの頭を優しく撫でる。
『え？……か、看守さん？』
驚いてAは顔をあげる。瞳からは溜め込んだ涙がポロポロ落ちている。
「んんっ！じ、尋問の途中だったな、続きを始めるぞ。」
少し強引に話を戻す。仕方無いだろ、なんか恥ずかしいんだから……
そのあと、何事もなく尋問が済んだ。
尋問が終わり、帰り際。
『……看守さん、』
「ん？なんだ？まだ何かあったか？」
少し沈黙し、いつもの笑顔で
『ううん、何でもない！楽しかったよ、』
『じゃ！バイバイ！！』
彼女の笑顔を少し違和感があったが気にしないことにした。
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翡翠の狼 - めっっっっっちゃすきです。次のお話も待ってます！！！ (2022年8月4日 8時) (
レス) @page16 id: 406bb3d7e1 (このIDを非表示/違反報告)
瞳野 一葉 - 夢主ちゃんの設定見直すと一人でやべぇってなる…… (2021年9月12日 14時) (レス) id: 3b37f3f453 (このIDを非表示/違反報告)
瞳野 一葉 - メア子@メアリーさん» 甘甘対応の看守さん、良いですよね。ｸﾞﾍﾍﾍﾍﾍﾍ(仲間) (2021年7月21日 20時) (レス) id: 3b37f3f453 (このIDを非表示/違反報告)
メア子@メアリー - 看守さんに頭撫でられたｸﾞﾍﾍﾍﾍ← (2021年7月20日 6時) (レス) id: 112423672c (このIDを非表示/違反報告)
瞳野 一葉 - エスくんのお話がスゴく短いのは、一番最初だからです。(言い訳) (2021年6月16日 21時) (レス) id: 3b37f3f453 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瞳野 一葉 | 作成日時：2021年6月16日 18時
