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「女…！？」
赤毛の人は驚きを隠せないようだった。
「彼は鸕宮家当主の鸕宮天馬。十二天将貴人だよ。」
有馬様は私と目を合わせると微笑んだ。
「私は、御麻生薗翡翠。…ずっとここにいるの。」
「彼女の横にいるのが、彼女の式神のルシファーとミカエルだよ。」
ふと、横を向くとルシファーとミカエルは、じっ、と天馬さんを見ていた。
「これから天馬は自由にここに出入りしていいけど、翡翠のことは誰にも言っちゃダメ。いい？」
「ん。わかった。」
天馬さんはチラッと有馬を見ると、部屋から出ていった。
「ちょっとー！僕も行くよ！時間が空いたらまた来るね！」
言い終わるのと同時に有馬様は部屋を後にした。
二人が出ていった部屋はシーンとしていた。
「彼、面白そう。」
私が呟くと、ルシファーが『どういうこと？』と、聞いてきた。
「わかんないけど、そう思うの…。もうちょっと話したかったな…。」
何年ぶりだろうか。有馬様以外の男性を見たのは。男性というより、人自体と言った方がいいかもしれない。
そんな状態で私は彼と仲良くなれるのだろうか。
窓から見える空は美しかった。
＊
窓からななめにさしこんでいる光が、いつのまにか淡い蜜色に変化していた。
天馬は頭を上げ、今まで自分が突っ伏していた机を眺めていた。
ふと、立ち上がって、カーテンを閉めていたとき、部屋のドアをたたく音が聞こえてきた。
「天馬様、有馬様がいらっしゃいました。天馬様にお話があるそうです。」
天馬は小さくため息をつくと、ドアを開けて応接間に向かった。
応接間につくと、ドアをたたいた。
「俺だ。」
ガチャッとドアを開けて、中に入る。
「やあやあ天馬☆」
「…何だよ。」
有馬は椅子に座ったまま、にやっと笑った。
「……今日会った彼女、何か感じたことはなかったかい？」
天馬はすこし考えると、すぐに答えた。
「…呪力が無ぇ。」
天馬が有馬の向かい側の椅子に座る。
有馬はくびをふった。
「そう、彼女には呪力がないんだ。まったくと言っていいほどね。」
天馬は無言のまま、有馬を見つめた。
ラッキーアイテム
オムライス
今日のあの人
ろくろのためにとカレーを勉強する紅緒様
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天命龍(プロフ) - コメントありがとうございます！はい、ありがとうございますー！！作者、感激！受験頑張りまする☆ (2018年5月11日 23時) (
レス) id: fc4de454cd (このIDを非表示/違反報告)
クリナ(プロフ) - 家紋かっけー。スゲー上手いッス。受験頑張ってください。 (2018年5月11日 22時) (レス) id: 190285f25c (このIDを非表示/違反報告)
天命龍(プロフ) - コメントありがとうございます！前作見ていてくださっていたのですね！これからも頑張ります(^-^)/ (2018年4月28日 23時) (レス) id: fc4de454cd (このIDを非表示/違反報告)
クリナ(プロフ) - 前の作品も見てました。これからも頑張ってください。 (2018年4月28日 17時) (レス) id: 190285f25c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天命龍 | 作成日時：2018年4月28日 0時
