検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:10,460 hit

ページ24

『あの時の真実を知る者は、私ともう一人しかおらぬ。』

「ぁ…り、まさま?」

声が出たことに驚きつつ、女を見る。

『あの者は事が起こった後に来た。真実は知らぬ。』

女は辺りに燃え盛る炎を見つめた。

『記憶は、姿を変える。物に、人に、風景に。そこに存在している全てに記憶が刻まれているのだ。例えば、これだ。』

女が手をかざすと、ひとつの景色が現れた。
陰陽師の骸と、地面に突き刺さる剣。

『この剣には、持ち主の記憶の一部が刻まれている。どういう思いでこの剣を手に取り、どういう思いで禍野へと赴き、その生涯を終えたのか、など様々なものが記されている。』

景色が炎に包まれて、消えた。
次に現れたのは、禍野のとある場所だった。

その場所を見た瞬間、頭が酷く痛んだ。
死にゆく陰陽師達の声が、姉の姿が、憎いあの男の狂気的な笑顔が、頭を駆け巡る。

「そうだ…私は……!!」

『思い出すまで、随分早かったな。』



アイツに、狂わされたのだ。



あの、忌々しいケガレに。

終わり ログインすれば
この作者の新作が読める(完全無料)


←#7 大切なもの


ラッキーアイテム

オムライス

今日のあの人

ろくろのためにとカレーを勉強する紅緒様


目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 8.1/10 (11 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
13人がお気に入り
設定タグ:双星の陰陽師 , 天馬
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

天命龍(プロフ) - コメントありがとうございます!はい、ありがとうございますー!!作者、感激!受験頑張りまする☆ (2018年5月11日 23時) (レス) id: fc4de454cd (このIDを非表示/違反報告)
クリナ(プロフ) - 家紋かっけー。スゲー上手いッス。受験頑張ってください。 (2018年5月11日 22時) (レス) id: 190285f25c (このIDを非表示/違反報告)
天命龍(プロフ) - コメントありがとうございます!前作見ていてくださっていたのですね!これからも頑張ります(^-^)/ (2018年4月28日 23時) (レス) id: fc4de454cd (このIDを非表示/違反報告)
クリナ(プロフ) - 前の作品も見てました。これからも頑張ってください。 (2018年4月28日 17時) (レス) id: 190285f25c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:天命龍 | 作成日時:2018年4月28日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。