【ヒロアカ】轟君と私は自覚症状無しの天然同士らしいです。 (ページ20)

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ヒーロー基礎学ページ20

Aside

お茶子ちゃんが｢ウチも協力するから！｣って言ってくれて、本当に嬉しかった。
とっても優しい友達に恵まれたなぁ。

そしてついにヒーロー基礎学の時間。

今までは相澤先生にたまに体の動かし方を習ったり自主練してただけの憧れだった授業。

相澤先生いわく、｢実戦することで個性発動のきっかけになるかもしれないからな｣ということらしい。

確かに一理あるかも。

ーーーヒーロー基礎学、どんな感じなんだろう。楽しみだなぁ

すると。

｢わーたーしーがー！！今日もドアから来た！！！！！｣

ーーーオールマイト！？

え、ヒーロー基礎学オールマイトなの？雄英凄すぎ…！

｢少年少女たち！今日は戦闘訓練を行う！各自コスチュームを着用し模擬市街地へ行く！｣

｢Aちゃんはコスチュームあるん？｣

｢一応作ってもらったよ｣

そんな話をしながらお茶子ちゃんと梅雨ちゃんと更衣室へ向かう。

手際よく着替え終え、みんなのコスチュームを見て自然とテンションが上がった。

ーーーお茶子ちゃんのコスチュームピンク色で可愛い、すごく似合ってる。梅雨ちゃんは個性にピッタリの蛙モチーフのデザインで素敵。

｢あら、湖神さんのコスチュームはとても清楚で素敵ですわね！陰陽師などが纏う狩衣でしょうか？｣

｢ホントだ。ウチとは正反対のタイプだね。似合ってる｣

やおももちゃんと耳郎ちゃんが褒めてくれた。

そう、私のコスチュームは淡い水色を基調とした陰陽師風の狩衣のデザイン。

袖口や裾がひらっとしていてすごく気に入っている。

私は襟足辺りで髪の毛をひとつに結っているので、そこに花飾りの簪を挿して完了。

みんなと模擬市街地へ行くと、そこには既に焦凍もいて、うっかり目が合ってしまった。

｢………｣

ふい、と焦凍が目をそらす。

何も感じていない瞳だった。

私なんて始めからそこにいなかったかのように。

ーーーやっぱり嫌われてるよなぁ。

｢それでは諸君、くじを引いてもらおう！今回の戦闘訓練は2人1組のペアで行ってもらう！相手チームを捕まえたら勝ちだ！｣

オールマイトの声にハッと意識を切り替える。

あ、待って、今ペアって言ったよね。

｢大丈夫かなぁ、私まだ全然名前も知らない｣

｢大丈夫！みんな良い人やし！｣

お茶子ちゃんに背を押されてくじを引くと、5番。

相手の子はーーー

｢おっ、湖神5番？よろしくな！｣

背後から、とても明るい声がした。