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希「そんじゃ、恵は引き続き私と稽古な。Aはどうする?」

『じゃあ私弓の練習するね』

希「よし」

Aは、近くに置いてあった弓矢を手に取り、練習場へ。

伏黒と真希は再び得物を使った訓練を始めた。



 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


《キリキリキリキリ…ドスッ》

Aが握りこぶし程の大きさの的に狙いを定め矢を放つと、矢は見事に中央に命中する。

パ「ナイッス〜!」

狗「めんたいこ〜!」

『パンダ先輩、棘先輩…何でいるの?』

パ「いやー後輩の頑張りを見守りたいと思ってな」

狗「しゃけ」

『……暇だっただけじゃあ…』

パ「まぁまぁ良いじゃないの。にしてもお見事だなぁ。こんだけ命中率が高い奴はそういないと思うぞ」

《話逸らされた気がする…》

『………でもやっぱり動く的じゃないと実戦の練習にはならないから…

あ、パンダ先輩…的持って走ってよ』

パ「え"っ?それって一歩間違ったら俺に当たるんじゃ…」

『大丈夫だよ。パンダ先輩なら当たっても…何とかなるし。
後輩の成長に一役買ってよ』

パ「やめて!?平然と怖いこと言わないで!?」

狗「おかか!!」

どこまで本気か分からないAの言葉に、パンダ達は本気で焦る。

『…まぁそれはいいとして…自分も動きながらやってみようかなぁ』

パ(ホッ…)




 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


希「おーいそろそろこっちは終わりにすんぞ」

パ「りょーか〜い。じゃあ俺達も今日は終了ってことで」

『はーい』

狗「こんぶ」





『恵、今日真希さんと何したの?』

伏「呪具の扱い方とか教わってた。あとは…筋トレ」

『あー…だから顔が死んでたのか…真希さん容赦無いし…』

伏「…Aは?」

『私は動きながら矢を的に当てる練習してた。…これは屋外の時に使えるかも』

伏「そうか。お互い疲れたな」

『うん…疲れた…眠い…』

伏「最低限飯と風呂が終わるまでは寝るなよ?」

釘「おーい!ただいま〜!」

伏「遅かったな釘崎」

『おかえり…かわいいジャージ買えた?』

釘「勿論!厳選に厳選を重ねたわ!」

伏「それにしたって時間かかりすぎだろ」

釘「ネチネチうるさいわね!裏原探してたのよ!」

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作者名:一葉 | 作成日時:2021年3月15日 10時

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