狐の呪術師【呪術廻戦】 (ページ15)

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伊「我々の“窓”が呪胎を確認したのが３時間程前。
避難誘導９割の時点で現場の判断により施設を閉鎖。」

雨の降る中、伊地知が説明する。

伊「“受刑在院者第二宿舎”５名の在院者が現在もそこに取り残されており、

呪胎が変態を遂げるタイプの場合、

特級に相当する呪霊に成ると予想されます」

　 (((特級……!!)))

虎「なぁなぁ
俺、特級とかまだイマイチ分かってねぇんだけど」

伊「バカにも分かるように説明しましょう

･４級

木製バットで余裕

･３級

拳銃があればまあ安心

･２級(準２級)

散弾銃でギリ

･１級(準１級)

戦車でも心細い

･特級

クラスター弾での絨毯爆撃でトントン」

虎「ヤッベェじゃん」

伏「本来呪霊と同等級の術師が任務に当たるんだ。今日の場合だと五条先生とかな」

虎「で、その五条先生は？」

『悟なら出張してるよ…こんな時に限って』

伏「そもそもあの人は高専でプラプラしてていい人材じゃないんだよ」

伊「この業界は人手不足が常。
手に余る任務を請け負うことは多々あります。ただ今回は緊急事態で異常事態です。

　 “絶対に戦わないこと”

特級と会敵した時の選択肢は
“逃げる”か“死ぬ”かです。

自分の恐怖には素直に従って下さい｡

君達の任務はあくまで生存者の確認と救出であることを忘れずに」

「あの、あの!!
正は、息子は大丈夫なんでしょうか」

伊「面会に来ていた保護者です。」

伊地知が４人を庇うように立つ。

伊「何者かによって施設内に毒物が撒かれた可能性があります。

現時点でこれ以上のことは申し上げられません」

「そんな…」

虎「…伏黒、釘崎。

　助けるぞ」

釘「当然」

伏「『……』」

虎杖の言葉に釘崎は答えたが、伏黒とAは黙ったままだった。