13，無能に見せかけた有能(に見せかけた無能) ページ13
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ざわざわと流れるように、人混みが門の下を潜り、その先の明かりの中に消えていく。
さっきとは打って変わって、がらんとしたとした広場は様々な香料が混じりあったなんとも言えない香りが充満している。
あと、ほんのりとだが酒臭い。まってうち鼻良くない？炭〇郎？
再び門の方へ目を向けるとその先はまだ人々の話す声で賑わっていた。
群集が落ち着いたら私も出ようか…
『あ』
待って。我の父医務室じゃん。忘れてたーてへぺろ。
父をどうするべきか閑散とした広場の隅、目隠しカーテンの前で頭を抱えていると視界の両端からスっと白い腕が2本伸びくる。
『なっ！』
一方の手が腰周りに来たと思うと、もう一方は口を抑える。
そのまま思い切り後ろに引かれたかと思うと、もう既に私の目の前には黒生地のカーテンが揺れていた。
『……どちら様？』
思っていたよりどす黒い声が出て、一瞬自分でもビビる。いやそれどころじゃねぇってな。
｢まぁまぁそない警戒せんとってよ。怪しいもんちゃうから｣
色白の腕をしていたが、やはり男か。そう思った矢先、身体の拘束がぱっと外され解放される。
｢ほら言うたやろ？怪しいもんちゃうって。｣
『っは、益々あなたのしたいことが分かりかねます。』
よくやく目にした男は綺麗な衣服を纏っていて、髪は黒……よく見ると勝色をしていた。もしかしたら此奴が例のひとらんらんさんかも知れない、と思ったが真っ黒は中々居ないようだ。
｢べっぴんさんやなぁ…あ、自己紹介が遅れました。どうも僕ですぅ、鬱ですぅ。こう見えても幹部しとるんですよ｣
そう言うと、彼、鬱さんは困り眉で笑った。
こいつがまさかの幹部。
この外観と気の抜けた喋り方で幹部とは、解せぬ。
もしかしてあれですか？無能に見せかけたぐう有能系タイプ的なやつ。
｢あら、無礼をお許しください鬱様。私A・ヴェルクハルトと申します、お会いできて光栄です。｣
｢ヴェルクハルト公爵令嬢、ヴェルクハルト公爵のご様態についてで、すこぉし医務室に案内させていただきますね｣
鬱様の上手な話題提供のお陰で、気まずい空気を回避しつつ廊下を進む。
いかにも猫撫で声って感じで、これで幾人もの女を落としてきたんだろうなぁ、と勝手に考察☆
暫くすると、"
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にゃーちゃん - めちゃくちゃ面白いです！更新頑張って下さい。楽しみにしてます！ (2023年2月24日 0時) (
レス) id: fd6863f2a6 (このIDを非表示/違反報告)
巫癒(ふゆ)VII(プロフ) - もしかしたら私の携帯のバグかもしれませんが15話が非公開になっているのか見れないですよ！ (2021年12月9日 12時) (レス) id: b8ba81222f (このIDを非表示/違反報告)
ぽっぷこーん(プロフ) - 画像見たいんですが、インスタかな？ログインしてなくて……浴衣見たいなのであってますか？ (2021年8月31日 21時) (レス) id: 23b3a74ded (このIDを非表示/違反報告)
かいと(プロフ) - zm…っっっっ可愛いー (2021年8月13日 7時) (レス) id: 1db53eb3b6 (このIDを非表示/違反報告)
かいと(プロフ) - 好きっっっっ！(唐突) (2021年8月11日 15時) (レス) id: 1db53eb3b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちょーこ | 作成日時：2020年3月25日 19時
