魔女だけどいけるか？5“後半”

真実 ページ8

Aside





ｱｸﾏ「そう！魔女！」


『えっあっ……え？
ってことは私は人間じゃなかったの？お母さんは？本当の子じゃなかったの？』


ｱｸﾏ「ううん。そうじゃなくて、Aちゃんのお母さんには遺伝しなかったんだよ。でもAちゃんには遺伝した」


『あぁ……なるほど…ね(なんだ、本当にバケモノだったんだ……みんなは間違ってなかっ──)』


ｱｸﾏ「Aちゃんはバケモノなんかじゃないよ、ただの人間で少し特殊なだけ」


『でも、周りから見ればバケモノだよ』


ｱｸﾏ「……Aちゃん」


『………なに』


ｱｸﾏ「僕と一緒に来ないかい？」


『あー…………え？一緒に？……いやいやいやいや！何を言い出すかと思えば』笑


ｱｸﾏ「冗談じゃない」


『でも……さ…………違うじゃん
私は人間だって言ったよね？あんたは悪魔でしょ？無理だよ無理無理』


ｱｸﾏ「そんなことないよ
悪魔も人間もあまり変わらないからね
人も悪魔も欲まみれさ」


『…………そうだね』


ｱｸﾏ「魔界では魔女は尊き者なんだ。もし、君の身に何があろうものなら宣言すればいい。自分は魔女だ、と
元祖返りじゃなければ君に何かしでかそうとするものは居ないよ」


『…特別なんて必要ない、
そんなのエゴにしかならないから』


ｱｸﾏ「ま！そう言うと思ったよ！」



そう言うと悪魔は立ち上がり私に手を差し伸べてこう言った



















ｱｸﾏ「選ぶのは君だ



















今か、未来か、それとも過去か



















縛られるならどれがいい？」



















『私は────』



















縛られるのならば



















──────────……未来がいい。

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