Interlude−4 ページ21
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地下へ続く階段を下りながら、きちんと締められたネクタイの結び目に人差し指をかけて引き、解いていく。
かったるいスーツの上着も脱いで腕にかけ、入口の扉を開ける。
馴染み深い喧騒に足を踏み入れると、落ち着いた気分になった。
……やっぱええなあ、ここ。
「おっ、センラー！」
奥の方でテーブルを背に志麻君、うらたんと並んでスツールに座るさかたんが笑顔で僕を呼んだ。
僕は軽く手を振ってそちらへ歩み寄るが、彼らとの距離が近付くにつれ、ある違和感に気付いた。
志麻君、なんか元気ないな……？
聞いてみようかと口を開くが、それより先にさかたんが喋り出した。
「なあなあセンラ聞いてや！まーしぃAに勝ったんやって！！」
目をキラキラさせているさかたん。
なのに、彼より喜んでいてもおかしくない志麻君は、何故かばつが悪そうに視線を落とした。
様子の違う志麻君をただ見てしまっていると、彼の隣にいるうらたんが口パクしてきた。
『 触 れ る な 』
……まあ、それが良さそうですよね。
僕は「了解」と目で返事して、さかたんに微笑みかけた。
「そうなんですね。それやったら、僕が勝てば引き分けにはなりますね」
「いや、お前が圧勝してチップの枚数が最終的に上回れば俺らの勝ちだ」
「そうなん！？センラがんばってな！！」
「……ええ、頑張りますわ」
うらたんってほんま負けず嫌いですよねぇ……。僕らの中で一番じゃないでしょうか。
「こんばんは」
コツン、と背後でローファーが鳴る。
振り返れば、今夜も同じ微笑みで彼女が立っている。
「……こんばんは。既に志麻君とやったみたいですけど、今から僕とできますか？」
「はい。よろしくお願い致します」
少女がにこりと笑った。
僕もにこりと笑い返した。
「なんか二人笑い方似とるな」
さかたんが僕らを見比べて独り言のように零す。
似とるっていうか、今のは真似しましたしね。
「…………」
ふと、面白くなさそうな顔で沈黙する志麻君が目に入った。
気になるけれど、うらたんに『触れるな』と言われたことを思い、気付かないふりをしておいた。
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ノア(プロフ) - のんさん» ありがとうございます！！これからも頑張ります！^^* (2020年8月11日 14時) (
レス) id: 17af415a1e (このIDを非表示/違反報告)
のん - とっても面白かったです！こんな素敵な作品を読ませていただきありがとうございます！「ポーカーフェイク」の歌詞と物語の内容がぴったりと合っていて、すごいと思います！これからも作品作り、頑張ってください！（長文失礼しました） (2020年6月10日 22時) (レス) id: d1f95d9fc5 (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - ひよりさん» コメントありがとうございます！初めてなんて光栄です……！曲をテーマにした小説で歌詞の使われ方に違和感ないと言っていただけるの一番嬉しいのでそれも本当に嬉しいです(；///；) ありがとうございます、是非他作品もこれからもよろしくお願いします！ (2020年3月18日 22時) (レス) id: 97e24364b3 (このIDを非表示/違反報告)
ひより(プロフ) - 占ツクで初めて感想書いてます！曲の歌詞が違和感なく使われていて、思わず｢すごっ！かっこいい!｣と1人で騒いでました。笑 占ツクで感想書きたくなるくらい良い作品に出会ったのは初めてです！その文才が羨ましい...。ほかの作品も読んできます！応援してます！ (2020年3月14日 3時) (レス) id: d25668dc8d (このIDを非表示/違反報告)
ミルクショコラ - 私もよく本を読んで一人で笑ってしまいます。読んでなくても思い出し笑いをしてしまいます。。。笑 なので、極力マスクをするようにしてました笑 話、楽しみにしています！ (2020年3月5日 13時) (レス) id: a2c6795623 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノア
| 作成日時：2019年5月1日 0時
