【HUNTER×HUNTER】 虹眼で半魔獣の少年

№6 ネコメ×ノ×ショウネン ページ7

アズリ『……遅い』
思わず声に出してしまった
周りを見るが幸い誰にも聞かれてはいなかったらしい

それにしても走るペースが遅い……
今度は声に出さぬよう心の中で呟いた

余りにも遅い……気付けば先程まで見え無かったサトツさんの背中が今は目の前にある
ちょっと退屈かも……
決して走る速度は緩め無いが代わりに深い溜め息をつく

アズリ『はぁ……』

そう言えば今どれぐらい走っているのだろう
体内時計で言うと大体5･6時くらいかな
距離に換算すると約80km位かな……

そんな事を考えながら走っていると隣からいきなり
｢ねえ 君いくつ？｣と声が聞こえて驚き声がした方向を見る
そこには銀髪で猫目の少年とツンツンした黒髪の少年が居た

すると僕が聞こえて無いと思ったのだろうか猫目の少年は再び
｢……ねえ、君いくつ？｣
と少し不満そうに聞いて来た

慌てて『13歳』とだけ答えた
それに対して猫目の少年は｢へえ……｣とだけ呟いた

その様子を見ていた黒髪の少年が｢俺の名前はゴンって言うんだ！君は？｣と元気良く聞いて来た
…質問攻め……？
と心の中で静かに言った後

アズリ『……アズリ
そっちの猫目の君は？』

キルア｢ん？俺？俺はキルア

――それとアズリだっけ？
あんた…何者？｣







アズリ『……ん？』

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