№31 ニンゲン×ガ×ダイスキ ページ32
アズリ『……ん…?』
僕はフラフラと立ち上がる
アズリ『……痛い…』
頭がズキズキする
先程殴られた痛みでは無く内側から殴られているかのような痛みだった
ゆっくりと歩き出そうとすると何か柔らかいモノを踏んでしまった
一体何かと思い足元を見るとそれは
――人の生首であった
それだけでは無い
周りを見渡すとそこには先程まで僕に襲いかかってきてた試練官達の死体の山があった
アズリ『う゛っ……!』
その光景と血肉と死体の臭いで気分が悪くなり吐き気がする
その場に座り込んで出来るだけ目の前の光景を見まいとする
……が既に脳に焼き付いており頭から離れない
アズリ『一体……誰が…』
一体誰が……僕の大好きな人間達を………
腹の底から怒りが湧いて来るがそれをぶつけられる相手もいないので思いっきり壁を殴る
こんな事でこの光景が良くなるわけでも無いし、何も変わらないが今の現実から目を背けるにはこんな事をするしか無かった
絶対に人間達を殺した人を見つけて説教してやる
そう心に強く決め僕は奥の扉を開けた
――――その一連の様子をモニター越しに見ていた者が2人居る
一人は三次試験試験官のリッポー
もう一人はハンター協会会長のネテロ
2人は先程次々と試練官達を倒して行くアズリを見て衝撃を受けていた
ネテロはハンターの中でもトップクラスの強さだ
全盛期の頃はハンターの中で最強と言っても過言では無いだろう
そのネテロが衝撃を受けている理由はたった1つだった
先程のアズリは恐らく……いや…確実に自分より強い
そう確信していたからであった
その様子を見てリッポーも同じく衝撃を受けていた
「今年は……荒れそうじゃの」
そう呟くとネテロは何処かへと行ってしまった
ネテロの一言がリッポーの耳にずっと残っていた
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紫陽花(プロフ) - アクアさん» ありがとうございます!ペースが落ちて来てるので頑張りたいと思います! (2015年3月7日 20時) (レス) id: 38769d9d08 (このIDを非表示/違反報告)
アクア - 面白かったので更新頑張ってください (2015年3月5日 2時) (レス) id: 2a7f5290d4 (このIDを非表示/違反報告)
紫陽花(プロフ) - 時雨さん» ありがとうございます!テスト期間なので更新出来て無いですがテスト終わったらまた更新したいと思います! (2015年2月22日 11時) (レス) id: 38769d9d08 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - すっごく面白いです!!続き楽しみにしています!! (2015年2月22日 9時) (レス) id: 51504552ac (このIDを非表示/違反報告)
紫陽花(プロフ) - そらさん» ありがとうございます!良い作品に出来る用に頑張ります! (2015年2月10日 21時) (レス) id: 38769d9d08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫陽花 | 作成日時:2015年2月5日 22時