【ツイステ】婚約者Aとして歴史を変える。１

婚約者の親睦 ページ13

じゃ、後は二人でごゆっくり〜
と、帰ってしまったケイトパイセン

トレイパイセンも、何の空気を読んだかは知らないが帰ってしまった
帰るときのあの、苦笑い


「トレイさん、帰ってしまわれるのですか？」


何て言うものなら、


「……リドルが怖いからな」


後ろを向くと、婚約者の浮気でも発見したような形相のリドル

泣きそうな…それでいて真っ赤で怒っていそうな…
とにかく、色々とアウトな顔だった




何秒か間をおいてリドルは深呼吸をする
椅子に促した




「……もう、ケイトは帰った。いつもの君でいいよ」



と、付け加えて



ああ、落ち着く
と、心底思う

堅苦しく淑女の真似事ばかりで、スタイルを崩すことを許されない
リドル、トレイパイセン、チェーニャっちには自然体でいられる
今日はケイトパイセンがいたため、それらしく振る舞っていたけれど、あのケイトパイセンだ
きっと、もう見抜いているに違いない



私は鼓動を抑えながら、椅子につく

リドルがお茶を飲む音のようなものが、微かに聞こえる
はっきり言って、二人きり



何を話したらいいか分からなかった

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