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「おっせーよ、もう来ねえのかと思ったじゃん」
A「来ないわけないじゃん、っ…
今日で最後、なのに」
なんでお前、そのこと知ってんだよ
てことは、俺がもうこの世にいない人間だってことも、？
昨日までは確実に俺のことを他人だと思ってたみたいだったから、何も言うつもりなんてなかった。
ただもう会えないことだけ告げて、あっちに戻ろうとしてた。
だってお前が俺のこと分かんなくなったの、あの日からなんだろ、？
あの世に行って少し経った頃
仏壇にいつものようにご飯を上げに来た奥さんは、泣いていた。
“あの日のショックで、パパのこと思い出せないの、A…っ、”
どんな天罰だ、
いずれ大きくなっていくにつれて、俺のことを忘れてしまうことは仕方ないと思ってた
でもこんなの、やり切れなさすぎるだろ…
もうAの中に、俺はいない
新しく思い出を作ることさえできない
その事実が、今までの何よりも苦しかった
A「ねえわく、…っ、ぱぱ、なの…？私の、」
「…ん。そーだよ。
一応俺、お前のパパ。」
もうずっと、呼んでもらえないと思ってたその2文字。
Aの中に、“ パパ ” である俺がまた存在できたことが信じられなくて
思わず鼻の奥がツン、としたのが分かった。
「俺さ、あっちにいてもこっち側見れんの。」
べらべらと饒舌になってしまったのは、自分が泣きそうになるのを堪えるため。
思えば俺の口数が多くなる時は、自分含め誰かの涙を止めたい時が多かったな。
泣くなって言ってるのに、Aの頬はどんどん濡れていく
昔、泣くたびに涙を拭ってあげてた幼い泣き顔が
思わず記憶の中で重なった
…ほんと、大きくなったな
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スイ.(プロフ) - リリーさん» こちらこそ読んでくださり、そしてコメントまでしていただきありがとうございます☺️そう言っていただけてとっても嬉しいです…！これからも楽しみをお届けできますように🌟 (8月18日 20時) (
レス) id: e6a739559e (このIDを非表示/違反報告)
リリー(プロフ) - 本気で涙が溢れ出した作品でした。素敵な作品をありがとうございます😭 (8月16日 20時) (レス) @page27 id: 96d2fca65a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スイ. | 作成日時：2023年8月12日 23時
