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あー、
2人にはこんな俺、見られたくなかったな。
だって泣かせちゃうじゃん。
俺の奥さん、心配症で泣き虫でさ
だから俺が一生笑わせてあげるって決めてたんだけどな、…。
それに、Aの中ではいつも元気で楽しいぱぱでいたかったもん。
こんなんとこ見せて、ごめんな。
「だ、いじょぶ、だから、っ…泣くな、な？」
『大丈夫なわけないでしょ、！！喋んなくていいから、』
「おまえさ、わらってるほーが、かわい、よ(笑)」
『ばか、…っ』
手術室に入るギリギリまで意識があったのは、あの子を助けたご褒美かなんかだったのかな。
苦しくてたまんなかったけど、最後まで奥さんにあーだこーだ言ってたのは
俺を見つめる瞳から溢れ出る涙を、紛らわすためで。
まあ全然効かなかったけど、もしかしたら話せなくなるならって
頭が回るうちに、言いたいこと全部言った。
だからかな。
自分の人生が終わったって知った時は、未練は割と少なかった。
ただ、月日を重ねるごとにやり残したことがどんどん見えてきて今に至る。
俺が覚えてる最後の記憶は、動かせなくなった俺の手を握ってくれた
奥さんの手のひらの感触。
もう一度だけでいいから人の温もりに触れたいと
未だにそう願ってしまうのは、霊になってからの悪い癖だと思う。
この世界には有限なものばっかりだ。
続いて欲しいと思うもの、大事にしたいと思うものほど
必ず期限が存在してたりする。
茜色に染まってきた、広い空。
街に鳴り響く17時の鐘が、きっと今日が最後だと
俺に教えていた
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スイ.(プロフ) - リリーさん» こちらこそ読んでくださり、そしてコメントまでしていただきありがとうございます☺️そう言っていただけてとっても嬉しいです…！これからも楽しみをお届けできますように🌟 (8月18日 20時) (
レス) id: e6a739559e (このIDを非表示/違反報告)
リリー(プロフ) - 本気で涙が溢れ出した作品でした。素敵な作品をありがとうございます😭 (8月16日 20時) (レス) @page27 id: 96d2fca65a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スイ. | 作成日時：2023年8月12日 23時
