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(表現を抑えていますが、
事故に関する内容が苦手な方は閲覧をお控えください。)
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「、早すぎだろ」
もう道路の真ん中にあるボール目掛けて、道路に踏み出す手前だったその子。
とにかく俺もその子しか見えてなくて、早くこっちに引き戻さなきゃって必死だった
「、こっちおいで！一緒にあっち戻ろ、な？」
一旦車が来てないことを確認して、道路の真ん中に立っているその子に声をかけた
きょとん、としたまま動かない姿に、もう仕方ないって自分も踏み出したそこ。
片手にボール。片腕に女の子を抱き抱えて
歩道に戻ろうと腰を上げた時
耳を
でっかいトラックが真横に迫って来てたことに気づいたのは、その瞬間。
こういう時って、人間マジでどうしたらいいか分かんなくなるもんでさ
唯一考えられたのは、腕の中にいた女の子をどうにか助けることだけ。
「っ、ごめんな、」
咄嗟に近い歩道へと自分も倒れ込むように避けながら、その身を投げた
感じたことのない衝撃と
数メートル、自分が吹っ飛んだような感覚と一緒に。
いっっっっっっっってぇ、…
そう思ったのは確かだけど、そんな次元じゃなかった
自分でもヤバいことが分かるくらいには、全身の感覚がおかしくて、動けなくて。
そうこうしてるうち、すぐに視界も霞み始めた
「ぱぱぁ、？」
横目にさっきまで抱き抱えていた女の子が傷のない状態で泣いているのが見えて、少しホッとする。
近くで車の止まる音
叫び声
たくさんの人が俺に呼びかける声が耳に入ってくる中
閉じそうになった瞼が開いたのは、
鈴の音みたいな、ころころしたかわいい声が聞こえたから｡
「、は、A、なんで…」
『わく、っ！！！？やだ、…、しっかりして、、！』
アスファルトから立ち昇る陽炎の向こう
立っていたのは、奥さんに預けたはずのAだった。
何も分かっていないような瞳で、でもどこか心配そうに
ぱぱ、って何回も俺に話しかけながら俺を見つめてた姿は、今でも忘れない。
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スイ.(プロフ) - リリーさん» こちらこそ読んでくださり、そしてコメントまでしていただきありがとうございます☺️そう言っていただけてとっても嬉しいです…！これからも楽しみをお届けできますように🌟 (8月18日 20時) (
レス) id: e6a739559e (このIDを非表示/違反報告)
リリー(プロフ) - 本気で涙が溢れ出した作品でした。素敵な作品をありがとうございます😭 (8月16日 20時) (レス) @page27 id: 96d2fca65a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スイ. | 作成日時：2023年8月12日 23時
