3.5 day ページ36
*
もう、3回目の夜が過ぎた
早かったかと聞かれたら、間違いなく早かった。
元々長い日数ではなかったけど、改めて過ごしてみてもあっという間すぎて
…なんか、やっぱり戻んなきゃいけないの
寂しいな。なんて。
電波塔の上に座って眺めた街並み。
その中に数点見える黒いモヤは、きっと成仏できずに留まっている地縛霊。
絡むと厄介なあいつらは、もしかすれば自分もなっていたかもしれない存在。
いや、今からでも成りかねない。
あっち側にはちょっとのきっかけでなれちゃうからね。
霊の中でも生きてる人間に危害を加えるタイプの、タチの悪い奴ら。
未練が大きすぎるとか、自分の死を受け入れられないとか、理由は色々だけど
自分の思い通りにならないからって憎しみで攻撃するのってどうなのよ、って思う。
正直信じていなかった“霊”とかいう存在にも種類があるって知ったのは、こっち側に来てから。
まだまだ知らない世界ってたくさんあるんだなーって、謎に感心したっけ。
あいつらの手前、ジリジリと目の前に広がる陽炎に
自分も目に見えない存在になってしまった、あの日を思い出した
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スイ.(プロフ) - リリーさん» こちらこそ読んでくださり、そしてコメントまでしていただきありがとうございます☺️そう言っていただけてとっても嬉しいです…！これからも楽しみをお届けできますように🌟 (8月18日 20時) (
レス) id: e6a739559e (このIDを非表示/違反報告)
リリー(プロフ) - 本気で涙が溢れ出した作品でした。素敵な作品をありがとうございます😭 (8月16日 20時) (レス) @page27 id: 96d2fca65a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スイ. | 作成日時：2023年8月12日 23時
