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「おーいなに辛気臭い顔してんだよ」
昨日と同じようにこっそり奥さんを見てきて、それから来たここ。
1人でいる時のような、ぼーっとした顔じゃなくて
なにか悩んでるような、そんな表情を浮かべて座るAの横顔は、俺からすればまだあどけない子どもだった。
何故か今日は俺を待ってたらしいAに、思わず口元が緩む。
「かわいいねえ、」
おれの子。と、言えない言葉を心の中で続けた。
やっぱりさ、お前 世界一かわいいよ。絶対に。
そう伝えてぐしゃぐしゃ頭撫でて、ぎゅって抱きしめてあげられたら。
もし普通にそばにいられたなら、お前はなんて言うのかな
やめてよって、照れながら逃げる？
だってぱぱの子だもん。って、嬉しそうに笑う？
…やめだやめだ、こんな想像。
しばらく話していれば、隣から聞こえてきたのは
“私も早く死にたい、“ なんて 耳を疑わずにはいられない言葉。
しばらくその言葉の意味を、ひたすら考えた
本当は、ずっと苦しんでたことがあったんだろうか
いくら考えても、自分の頭の中にはピッタリ当てはまることなんて浮かんでくる訳がない。
だって俺が傍に居てやれなかった時間は、あまりにも多すぎる
死にたい、そう思ってしまったAの気持ちを真っ向から否定することもできないし、
背中を押すことなんてもちろんできない。
これは踏み込む手前で立ち止まざるを得ない俺の、臆病さでしかない。
Aにとっていま俺は、“ぱぱ” じゃなくて “わく” なんだし…なんて、心の奥底にある気持ちをどう伝えるべきか悩む。
でも俺、これから先ずっとそんなお前で生きていって欲しくないよ
今は分からなくたっていい。だけど聞いて。
俺はお前の親だから、お前が掴むはずの“幸せ”をほっといてあっちに戻ることはできねえの。
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スイ.(プロフ) - リリーさん» こちらこそ読んでくださり、そしてコメントまでしていただきありがとうございます☺️そう言っていただけてとっても嬉しいです…！これからも楽しみをお届けできますように🌟 (8月18日 20時) (
レス) id: e6a739559e (このIDを非表示/違反報告)
リリー(プロフ) - 本気で涙が溢れ出した作品でした。素敵な作品をありがとうございます😭 (8月16日 20時) (レス) @page27 id: 96d2fca65a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スイ. | 作成日時：2023年8月12日 23時
