２nd day ページ31
*
「…。」
ほんっと、変わってねえ。きれーな寝顔。
俺さ、モニターからお前の声聞こえてきてやっと分かるんだよ
“あー、朝になったんだな”って。
毎朝忙しいのに1日も欠かさずご飯を上げに来て、
鐘を鳴らしては手を合わせてくれたこと
Aのこと、ここまでちゃんと育ててくれたこと
俺、ちゃんと見てたよ。
『……わく、…』
疲れたのか、リビングのテーブルに顔を預けて眠っていた、俺の奥さん。
なあ、俺の夢でも見てんの？
そこにいる俺、笑ってる？
今俺が目の前にいることも、お前はきっと知らないよね。
…でも、ちゃんとここにいるよ。
見えてなくても、分かんなくても
俺はお前のこと見守ってるから。
だから、どうか忘れないでいて
なんて、…こんなのはただのワガママ 。
未だに薬指にはまったままの、お揃いの指輪。
ずっと大事にしてくれてたのかなって、少しだけ泣きそうになる
「…明日も、来ていいですか。おじょーさん。」
“もう私、何歳になったと思ってるの”って、
きっとお前は笑うんだろう。
結婚した時から使ってる、壁掛けの時計。
さっきまでピッタリ重なっていた２つの針が、
短い夜へと いつの間にか別れ出していた
、、もうそろそろだな。行くか。
「おやすみ、」
柔らかな髪の上
なんの感触もない、すきとおった口付け
下唇を噛み締めた訳をはぐらかすように
酷く綺麗な星空のした、
淡く光るあそこへと、1人で駆けた。
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スイ.(プロフ) - リリーさん» こちらこそ読んでくださり、そしてコメントまでしていただきありがとうございます☺️そう言っていただけてとっても嬉しいです…！これからも楽しみをお届けできますように🌟 (8月18日 20時) (
レス) id: e6a739559e (このIDを非表示/違反報告)
リリー(プロフ) - 本気で涙が溢れ出した作品でした。素敵な作品をありがとうございます😭 (8月16日 20時) (レス) @page27 id: 96d2fca65a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スイ. | 作成日時：2023年8月12日 23時
