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朝、私が泣いて落ち着いた頃
ママが言った言葉
『Aの頭の中でパパが“辛い記憶”になって奥に仕舞われちゃったのは、衝撃的な瞬間を見たこともあるけれど
貴方がパパを“大好きだった”分、辛さが大きかったんだと思うのよ
だってAは、パパといる時が1番楽しそうに笑ってたから』
私が記憶を無くしてきたことは、
ぱぱから貰った愛が
私の中で生きていた証拠なのだと。
そう、教えてくれた
湧 「もう明日の朝には精霊馬片付けられるし、送り火も焚かれちゃったし。
こうやって話せるのも、今日でおわりだな。｣
｢……やだ、っ、｣
湧 「急に子どもみたいになるじゃん(笑)｣
｢っ、子どもだし、パパ、の｣
湧 「ん、そうだよ。お前はずーっと俺らの子ども。
世界一かわいくて、世界一大切で、世界一幸せになってほしい子。｣
“ だから、な “
湧 「最後に約束して。
俺の生きられなかった時間、ちゃんと
自分の人生過ごすって｣
「でもわたし、分かんないよ、…っ、」
最後に難しい約束、しないでよ
湧「必ずあるから、お前にも。
彼氏作るとかママと幸せに生きるとか、そんなんでいいじゃん。
お前は生きてる。この先まだまだ長えんだから諦めんな。
いつか見つかるよ。…大丈夫。｣
“大丈夫”
その一言に安心して顔を上げれば
さっきまで普通だったぱぱの体が、透き通っていた
｢ねえやだ、っ、！
…いかない、で、…っ、｣
湧 『ずっと見守ってっから、な？
…待ってるからさ、たまには会いに来いよ、A。』
この4日間でわたしの名前をちゃんと呼んでくれたのは
たった、2回だけだ。
初めて会って名前を聞かれた時と、そして 今。
あなたが付けてくれた名前を
あたたかくて優しいその声に、もっと呼んでもらいたかった
だって、忘れたくないから
確かに与えられていたはずなのに
忘れてしまっていた、思い出せずにいた温もりも
子どもみたいな笑い方も、おひさまみたいな声も
私を見つめる時の、愛しさを含んだ瞳も
脳裏に焼きつくほど、まだあなたと過ごせてない
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スイ.(プロフ) - リリーさん» こちらこそ読んでくださり、そしてコメントまでしていただきありがとうございます☺️そう言っていただけてとっても嬉しいです…！これからも楽しみをお届けできますように🌟 (8月18日 20時) (
レス) id: e6a739559e (このIDを非表示/違反報告)
リリー(プロフ) - 本気で涙が溢れ出した作品でした。素敵な作品をありがとうございます😭 (8月16日 20時) (レス) @page27 id: 96d2fca65a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スイ. | 作成日時：2023年8月12日 23時
