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湧「俺さ、あっちにいてもこっち側見れんの。視界的には墓と仏壇の前だけ。
昔はちょこちょこお前も映っててさあ、話しかけてもらえなくても顔見れるだけでめっちゃ嬉しかったんだよマジで。でも小学校低学年くらいの時からぜんっぜん顔見せに来ねーんだもん。
…ま、全部原因俺だから仕方ないんだけどさ。」
悔しいのか、悲しいのか。
ぱぱは下唇を、ギュッと噛んだ。
湧「いつもあっちで会えないって愚痴言ってたり毎日しょんぼりしてたらさ、かみさまがどうしたって聞いてくんの。んで全部話したの俺。
そしたらめっちゃノリ軽くて、精霊馬お供えされてるなら行ってもいいよ！とかなんとか言ってさあ、気がついたら生きてた頃みたいな身体で、その辺に立ってた。
お盆だからってこんな状態で戻って来れるのレアなんだからな。いつもは魂だけだから誰にも気づいてもらえなかったし、目すら合わねえし。近くにいるのに遠くて、ちょー寂しかった。」
「そう、だったんだ…」
湧「お前今年でハタチだろ。
親はな、自分の子どもの成長見届けたいわけ。
なんもしてやれなかったけど、これでも俺
お前のぱぱだし。
毎日気になって仕方なかったよ
ちゃんと飯食ってるか
怪我したり、病気なったりしてねえか
笑顔で、過ごせてるか」
暗闇の中を、私が1人で彷徨っていた間
ぱぱはずっと、私のことを思ってくれていた
幸せを、願ってくれていた。
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スイ.(プロフ) - リリーさん» こちらこそ読んでくださり、そしてコメントまでしていただきありがとうございます☺️そう言っていただけてとっても嬉しいです…！これからも楽しみをお届けできますように🌟 (8月18日 20時) (
レス) id: e6a739559e (このIDを非表示/違反報告)
リリー(プロフ) - 本気で涙が溢れ出した作品でした。素敵な作品をありがとうございます😭 (8月16日 20時) (レス) @page27 id: 96d2fca65a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スイ. | 作成日時：2023年8月12日 23時
