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「、…！」
…ちゃんと、いた。
お店の裏の、駐車ブロック。
らしくない、泣きそうな顔をして
澄んだ大きな瞳が、何もないアスファルトの上を
じっと見つめていた。
「っ、！！わく、！！！」
振り向いた貴方が驚いたような表情を浮かべて
そして、笑った。
それだけでこの世界が、また明るくなった
湧「おっせーよ。もう来ねえのかと思ったじゃん」
「来ないわけないじゃん、っ…
今日で最後、なのに」
だって貴方はもう、こっちにはいられないんでしょう？
わくの瞳が大きく見開かれたと思ったら、なんでお前、…とそのまま言葉を漏らした。
「自分の正体教えないでいなくなろうとしてたなら、ぜったい許さないから、っ…」
湧「…泣くなよ。
お前の涙、拭ってあげたくても拭えねーんだから、俺。」
困ったように眉を下げて、私の顔を覗き込む。
耳に届く声が、鈴の音のように優しくて。
泣くなと言われたばかりなのに、また勝手に視界が滲んだ
「ねえわく、…っ、ぱぱ、なの…？私の、」
湧「…ん。そーだよ。
一応俺、お前のパパ。」
どこか信じきれなかった事実が、現実に変わっていく。
下を向いたら、涙がいくつも零れてしまいそうだ
｢なんで早く、言ってくれなかったの、っ、｣
湧「そんなのただの不審者になって終わりじゃん(笑)
…1秒でも長く、お前と話したかったんだよ」
ぱぱの瞳も、心なしかゆらゆらと揺れていた。
真夜中に月の光を映した、水面みたいに。
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スイ.(プロフ) - リリーさん» こちらこそ読んでくださり、そしてコメントまでしていただきありがとうございます☺️そう言っていただけてとっても嬉しいです…！これからも楽しみをお届けできますように🌟 (8月18日 20時) (
レス) id: e6a739559e (このIDを非表示/違反報告)
リリー(プロフ) - 本気で涙が溢れ出した作品でした。素敵な作品をありがとうございます😭 (8月16日 20時) (レス) @page27 id: 96d2fca65a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スイ. | 作成日時：2023年8月12日 23時
