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「ご馳走様！ねえ、今日の夜ご飯お寿司とか食べる？」
『なんで今朝ごはん食べ終わったのに夜の話してるの(笑)
でもいいねえ、お盆だし。おばあちゃん家行ってた時はいつも食べてたもんね〜。頼んじゃおっか。』
「やったー。わたしが払うからね。ママは1円も出しちゃダメだよ。
その代わり桃剥いて？」
『その前に仏壇に手合わせる！
パパも待ってるんだから。先にお線香あげてきなさい。』
「あ、…仏壇って、和室だっけ。」
『何年も帰ってきてない人みたいなこと言わないでよもう〜、こっちよ。おいで』
お供え物を持ったママが、スタスタと歩いていく。
黙って後ろをついて足を踏み出しながら、自分でも不思議に思った。
家に仏壇があることも、それはぱぱの物であることも。
私、ちゃんと知っている……はずなのに。
どうして今までずっと、何も見えていないかのように
この部屋の前を 素通りしてきたの、？
『ほら入って、何そこで突っ立てるの。』
急に、変に心臓が跳ねた。
ママに急かされて中へ入った瞬間
目に飛び込んできたのは、写真立ての中
ひかりのような笑顔で、笑うあの人。
「ちょっとママ、？！この人…」
『え？…あー！パパの写真ね。
かっこいいでしょ。』
「は…？
ぱ、ぱ…？」
『そうよー？Aは長いこと和室に入ってなかったもんね。そりゃ分かんないかあ、』
「…、」
意味わかんない、
だってこの人
わくに、そっくりじゃない
『どうしたのそんな顔して、』
「、ぱぱの、名前って…、」
『なんで今そんなこと、(笑)』
「いいから、！！教えて、」
『…“わく” よ。
元気が湧く、の わく。』
「……！」
一つ、また一つ。
パズルのピースがはまっていくみたいに
写真の中の “ぱぱ” と、近頃毎晩会っていた “わく” が繋がっていく
“わくって呼んで、よろしくな“
３日前
わたしにそう、名前だけ告げたのは
苗字が、同じだったから、？
じゃあなに、？わくは私の、
父親
だって言うの…？
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スイ.(プロフ) - リリーさん» こちらこそ読んでくださり、そしてコメントまでしていただきありがとうございます☺️そう言っていただけてとっても嬉しいです…！これからも楽しみをお届けできますように🌟 (8月18日 20時) (
レス) id: e6a739559e (このIDを非表示/違反報告)
リリー(プロフ) - 本気で涙が溢れ出した作品でした。素敵な作品をありがとうございます😭 (8月16日 20時) (レス) @page27 id: 96d2fca65a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スイ. | 作成日時：2023年8月12日 23時
