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心に穴が空く、なんて
そんな言い方をするのは、おかしいだろうか。
でも私は、いつからかそんな感覚をずっと自分の中に覚えていた
こうやって働いて、自分でお金は稼げる。
ある程度好きなものも買える。
それだけで、充分いい暮らしはできているはずなのに。
見えている世界には何か足りなくて、
モノクロの砂嵐を映し出すテレビの中に1人閉じこもって、心を埋めてくれる何かを探すように
ふらふらと、彷徨い歩いていた。
でももう、随分前に疲れてしまった。
何も見つからない。欠片も、掴めない。
だから私は、そこに留まったまま歩くことをやめた。
平凡でも、それ以下でもいい。
変わらない世界で構わないと、思っていたのに
湧「おーいなに辛気臭い顔してんだよ」
ポッと、光が灯った。
この暗闇の中
LEDのような尖った明かりじゃなくて。
太陽や月みたく、どこかぼんやりしている遠くの陽でもない。
形は見えないのにもっと近くて、
暖かくて＿＿＿＿＿＿
まるで包まれているかのように大きな。
そんな、ひかり。
「遅いよ、わく」
一度照らされた道を歩いてしまった私は
もう暗闇には、きっと戻れない
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スイ.(プロフ) - リリーさん» こちらこそ読んでくださり、そしてコメントまでしていただきありがとうございます☺️そう言っていただけてとっても嬉しいです…！これからも楽しみをお届けできますように🌟 (8月18日 20時) (
レス) id: e6a739559e (このIDを非表示/違反報告)
リリー(プロフ) - 本気で涙が溢れ出した作品でした。素敵な作品をありがとうございます😭 (8月16日 20時) (レス) @page27 id: 96d2fca65a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スイ. | 作成日時：2023年8月12日 23時
