26話 ページ27
まぁそんなこんなで、一日ぶりの相棒に挨拶をする。
メンテもしてくれたようで、どこか輝きが増した私の相棒を愛でていると、からんっころんっと大好きなあの人の音が聞こえてきた。
『日向ちゃん！』
気だるげな表情に、綺麗な顔を覆う無精髭。
私を見つけた瞬間の、射抜くような瞳。
「んだよ、また来たのか…村山妹」
やっぱり名前呼んでくれないね〜日向ちゃんは。
『そー！昨日、吽形ちゃんにバイク預かってもらっててさ〜それ取り来た』
少しだけ苦しくても、それ以上に続けて彼に会えることが嬉しくてニコニコと頬が緩んでしまう。
やばい、走ってきたから髪の毛ぐっちゃぐちゃじゃない？
今日リップしてきたっけ…うわぁあ、昨日は完璧だったのに！
kizyiちゃんにも「あんたもっとメイクとかにも気を使いなさいよ〜？せっかく素材はいいんだから」ってウィンクされたなぁ。
「バイク預かっただァ…？」
「あっ、す、すみません
吽形ちゃんがそう言いながら頭を下げる。
心做しか顔色が悪くて、何か余計なことを言ったかとこちらも心配になってしまった。
「昨日頭にコイツ…Aのこと送ってけって言われたんで、暗くなり始めてたし車で送ってやったんす。それで、バイクを」
「あの、バイク預かろうかって言い出したの俺なんで吽形だけが悪いわけじゃねえっす！勝手なことしてすんませんした！！」
隣に控えていた雷太ちゃんも、日向ちゃんに向かって勢いよく頭を下げた。
何が何だかわからなかったけど、何となく状況が見えてきて血の気がひいてくる。
そうだ。預けたには預けたけど、この【達磨一家】の頭である日向ちゃんに許可はとってない。
勝手に【達磨一家】の組織の倉庫に【鬼邪高校】という別グループの物を置いていたということになる。
別にどうってことないように思えるが、組織としては問題があったということであろう。
待って、私あの時普通に断るべきだったんじゃ…？
慌てて日向ちゃんの方を見ると、いつものように読めない墨汁を垂らしたような瞳で頭を下げる二人を見つめていた。
『あ、あのね日向ちゃん…ごめん、私がもっと配慮してれば良かったよね。この2人は悪くないからさ、あんま怒んないで……』
「鬼邪高校は口出すな」
こりゃあ、達磨一家の話だからなァ。
日向ちゃんがそう言うと、ビクリッと私たち3人の体が震えた。
この人は、何故少しも動かず言葉だけで人を威圧できるのだろう。
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＊ haru ＊(プロフ) - 秘密さん» こんばんは！アカウントを変えての返信失礼します。ご要望ありがとうございます〜！検討させていただきますね！！コメントすっごく嬉しいです。スローペースではありますがこれからもよろしくお願いします(^ ^*) (2022年5月5日 0時) (
レス) id: 617f42f7f0 (このIDを非表示/違反報告)
秘密(プロフ) - はじめまして、いつも楽しく読んでいます！日向ちゃん推しなので、彼含め一家のメンバーとわいわい絡みがあって嬉しいです^^*主人公ちゃんのお名前も可愛いのですが、もし可能であれば変換機能つけていただければとても嬉しいです！今後も応援しております♡ (2022年4月29日 4時) (レス) id: ae28a74860 (このIDを非表示/違反報告)
Iru(プロフ) - るいさん» るいさん、はじめまして！素敵なお言葉ありがとうございます; ; スローペースの更新となってしまっていますがどうぞ作品を愛していただければと思います！頑張ります！！ (2021年3月28日 11時) (レス) id: 3fe2b5f711 (このIDを非表示/違反報告)
るい - 好きです。頑張ってくださいませ。 (2021年3月28日 5時) (レス) id: 35ed4ffefd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：haru x他1人 | 作成日時：2021年3月18日 22時
