24話【No side】 ページ25
そして何故か、メンバーの初恋の話へと転がっていった。
「俺、中一のころの先輩…くそかわいかった」
「純朴かよ」
「阿形らしいわ〜」
部活動のマネージャー1可愛い先輩だったが、告白したら当時の中3にボコられたと零す阿形に、吽形も雷太も何も言えなくなってしまった。
阿形に賛同するように、風太も続ける。
「あー年上いいよな。おれ保健室の先生」
「え、まって風太おま、先生？」
カチリ、と空気が凍った音がした。
理解できないといった口調の阿形に、キョトンとした顔で風太は頷いた。
「おう、みゆって言うだけどさ」
「名前呼びかよ…」
「まてよそれ俺も初耳だぞ風太！相棒なんだからなんでも言い合えてると思ってたのに！！」
絶句する吽形と嘆く雷太のおかげで風太の話でもまたもや1悶着あり、壁を叩かれて小さくなる4人。
まるで修学旅行中の学生のようだ。
わちゃわちゃとすごした後、そろそろ寝るか〜というお決まりの風太の言葉に皆が自室へと入っていく。
吽形も布団へと潜ったものの、結局流れてしまったAの話題を思い出してスマホを開いた。
いつの間にやら既読が付き、まるっこいうさぎがサムズアップしているスタンプが送られてきた。
可愛らしいそれに、「ちったァJKらしいとこもあんだな」などと頬が緩む。
「そのスタンプ好きすぎだろ」
独り言をつぶやいた後、笑みを誤魔化すかのように画面を消しため息をつく。
彼女が一体何者なのか、ただ似ているだけなのかそれともフワリとなんら関係があるのか…そんなことは分からない。
だが、あの
本当は、その事を皆に相談したかったのだ。
(まぁだが、そんなこと今考えてもしょーがねえよな…)
彼女とのLINE交換はあくまで連絡を取るための手段だ。
決して変な意味は無いのだと、吽形は自分に言い聞かせる。
〖明日、何時に来んのかちゃんと連絡しろよ〗
それだけ送り、少しずつ芽生え始めている感情に見ないふりをして彼は眠りについた。
「……あんま、深入りすんなよ」
隣で寝ていたはずの阿形が、案じるようにそう零したことを吽形は気づかない。
歯車は、少しづつ回り始めていた。
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＊ haru ＊(プロフ) - 秘密さん» こんばんは！アカウントを変えての返信失礼します。ご要望ありがとうございます〜！検討させていただきますね！！コメントすっごく嬉しいです。スローペースではありますがこれからもよろしくお願いします(^ ^*) (2022年5月5日 0時) (
レス) id: 617f42f7f0 (このIDを非表示/違反報告)
秘密(プロフ) - はじめまして、いつも楽しく読んでいます！日向ちゃん推しなので、彼含め一家のメンバーとわいわい絡みがあって嬉しいです^^*主人公ちゃんのお名前も可愛いのですが、もし可能であれば変換機能つけていただければとても嬉しいです！今後も応援しております♡ (2022年4月29日 4時) (レス) id: ae28a74860 (このIDを非表示/違反報告)
Iru(プロフ) - るいさん» るいさん、はじめまして！素敵なお言葉ありがとうございます; ; スローペースの更新となってしまっていますがどうぞ作品を愛していただければと思います！頑張ります！！ (2021年3月28日 11時) (レス) id: 3fe2b5f711 (このIDを非表示/違反報告)
るい - 好きです。頑張ってくださいませ。 (2021年3月28日 5時) (レス) id: 35ed4ffefd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：haru x他1人 | 作成日時：2021年3月18日 22時
