16話 ページ17
おやまぁこの人1歩も引いてくれない。
うーんどうしたもんか。
「なんだったら、嬢ちゃんのバイク今日は置いてけよ！」
門の前でやり取りしていたからか、見守ってくれていた雷太さんの声がかかった。
え、置いてっていいの？
「まぁ、確かに…この暗い中走ってくより明日あたりの昼とかに取りにこればいいだろ」
とは、風太さんの言葉だ。
そんなホイホイ預けていいのかな…？
不安げに吽形ちゃんを見ると、ニッと歯を見せて笑う。
「盗まれやしねぇよ、達磨一家だぞ？」
そりゃあそうだけど。
「はい、じゃあ決まりだなー！
車取ってくる〜」
とてとてと走って行ってしまう吽形ちゃんの背中を戸惑いがちに見つめていれば、雷太さんから「嬢ちゃん」と声をかけられる。
振り返ると、少し先程とはテンションの違う彼がいて。
「嬢ちゃんあのさぁ、
あぁ、ピンクパーカーの人か。
こくりと頷けば、そうか！と懐っこい笑みを浮かべられた。
「あいつにな、さっき嬢ちゃんに失礼な態度とったから謝って欲しいって言われたんだよ」
え…？
「どうも、
え、えぇ…そんな、わざわざいいのに。
初見でこんな小娘が頭に会いたいとか言ったらそら警戒するだろうし。
「いまアイツ、加藤さんに買い出し頼まれてて直接謝れないかもしれねえからって」
『そんな…気にしないでよ。あっ、気にしないでください！」
律儀な人なのだなぁとちょっぴり感心してしまった。
私だったら絶対謝れないし仲間の方にこんなふうに頼めないもん。
てか待てよ？
吽形ちゃんには謝られてないな私。
いや、まあいいんだけどさ！
ありがとうな〜！と眩しい笑顔を向けられて、こちらの表情も緩んでくる。
今度阿形さんにあったら、ちゃんと私から気にしないでくれって伝えたい。
「お、あれ吽形じゃないか？」
風太さんの言葉に振り返ると、派手なアメ車を走らせて吽形ちゃんがやってくる。
良かった、ちゃんと屋根があるわ…。
バンッと音を立てて車から降りてきた彼は、ほらのれよなんて言いながら車の扉を開けてくれた。優しい。
『ん、じゃあお二人共、ありがと！
…あ、ちがう、ありがとうございます！！』
「おーまたな！」
「また明日。吽形、気をつけて運転しろよ？」
「はいはい、安全運転するっての」
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＊ haru ＊(プロフ) - 秘密さん» こんばんは！アカウントを変えての返信失礼します。ご要望ありがとうございます〜！検討させていただきますね！！コメントすっごく嬉しいです。スローペースではありますがこれからもよろしくお願いします(^ ^*) (2022年5月5日 0時) (
レス) id: 617f42f7f0 (このIDを非表示/違反報告)
秘密(プロフ) - はじめまして、いつも楽しく読んでいます！日向ちゃん推しなので、彼含め一家のメンバーとわいわい絡みがあって嬉しいです^^*主人公ちゃんのお名前も可愛いのですが、もし可能であれば変換機能つけていただければとても嬉しいです！今後も応援しております♡ (2022年4月29日 4時) (レス) id: ae28a74860 (このIDを非表示/違反報告)
Iru(プロフ) - るいさん» るいさん、はじめまして！素敵なお言葉ありがとうございます; ; スローペースの更新となってしまっていますがどうぞ作品を愛していただければと思います！頑張ります！！ (2021年3月28日 11時) (レス) id: 3fe2b5f711 (このIDを非表示/違反報告)
るい - 好きです。頑張ってくださいませ。 (2021年3月28日 5時) (レス) id: 35ed4ffefd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：haru x他1人 | 作成日時：2021年3月18日 22時
