10話 ページ11
そんな私を見兼ねてか、不機嫌顔だった吽形ちゃんの顔が不憫そうに歪む。
頭抱えだしたからって可哀想な子を見る目を向けるのやめなさい。
ヘッドロックかましますわよ。
「あの、無理して敬語じゃなくてもいいけど…」
『まじ！？吽形ちゃんやっさし〜！！』
「切り替え早いな！」
そんなことは無い。
言質頂いたらこっちのもんである。
そのままの気持ちを伝えてニッコリと笑ってやれば、彼はやれやれというようにため息をついた。
どこか良樹に似た態度だなぁ〜なんて頭の片隅で考える。
吽形ちゃんに視線で続きを促せば、仕方がなさそうに話してくれた。
「入ったのは最近だよ。達磨一家に…日向の
へぇ！右京さんスカウトみたいなのもやってんだね〜びっくり。
「スカウトっていうか…元々、達磨一家に憧れてたんだよ俺たち。んで、１回入れてください！って頭に言いに行ったことがあったんだけど、認めて貰えなくてさ。断られてんの。ガキの来るとこじゃねえって」
おや、どっかで聞いたセリフだ。
なるほどだからあの時私見てそう言ったんだね。
「そーいうこった。んで、じゃあ達磨一家に入れねえなら自主的に傘下として活動してやる！ってことんなって振られた4人で自警団やってた訳よ」
『ほぇ〜そうなんだ』
「そう。で、話が戻って噂聞き付けた右京さんに声掛けられて頭に《一家というより、まだ赤ん坊みてえなもんだな。てめぇらは今から達磨ベイビーズだ》って言われたってわけ。」
だから俺らは、ベイビーズっていうんだよ。
そう話しながら、いつも日向ちゃんが座っているのであろう上座を見て彼は頬を弛めた。
達磨一家を尊敬して憧れて、1度このチームに入ることを断られてもなお諦めなかった彼らの話はとても達磨らしくて。
そんな所を日向ちゃんも評価したのかなぁなんて思ってしまった。
そう考えるとずいぶん微笑ましい。
ところで、自警団ってなに？
良樹に聞いてみようか…。
いや、古屋ちゃんか轟ちゃんのが確実だわ。
「随分懐かしい話をしてんじゃねえか」
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＊ haru ＊(プロフ) - 秘密さん» こんばんは！アカウントを変えての返信失礼します。ご要望ありがとうございます〜！検討させていただきますね！！コメントすっごく嬉しいです。スローペースではありますがこれからもよろしくお願いします(^ ^*) (2022年5月5日 0時) (
レス) id: 617f42f7f0 (このIDを非表示/違反報告)
秘密(プロフ) - はじめまして、いつも楽しく読んでいます！日向ちゃん推しなので、彼含め一家のメンバーとわいわい絡みがあって嬉しいです^^*主人公ちゃんのお名前も可愛いのですが、もし可能であれば変換機能つけていただければとても嬉しいです！今後も応援しております♡ (2022年4月29日 4時) (レス) id: ae28a74860 (このIDを非表示/違反報告)
Iru(プロフ) - るいさん» るいさん、はじめまして！素敵なお言葉ありがとうございます; ; スローペースの更新となってしまっていますがどうぞ作品を愛していただければと思います！頑張ります！！ (2021年3月28日 11時) (レス) id: 3fe2b5f711 (このIDを非表示/違反報告)
るい - 好きです。頑張ってくださいませ。 (2021年3月28日 5時) (レス) id: 35ed4ffefd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：haru x他1人 | 作成日時：2021年3月18日 22時
